検索窓
今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:994 hit

🚬14 ページ14

堅side


雨の日
母親が突然いなくなった
まぁ風俗嬢でもあった彼奴だからいつかこうなることは幼い俺にもわかった
その日は何もしたくなくて路地裏で丸くなっていたら朔夜が来たんだ
『坊や、どうしたんだい?』
最初はなんだこの女。どうせ媚び売って来る女と一緒としか思わなかった。けどちがった

『...いやー疲れるよねー。子供をほっといてどっか行く大人にさー』

いきなり話し出した

堅「あっそ。......お前もそうなのか?」
『んー、あーしはねー、物心着いた時にはもう居なかったんだよね。』
堅「!」
『だから、親の顔とか覚えてないんだ』
堅「......そっか」
『チラッ......君はさぁ偉いよね』
堅「...ハッ?いきなりなんだよ」
『いやいや、だってさ君今小学生?でしょ』
堅「あぁ...」
『小学生がさ今の環境に対して怒りもせず受け止めている。すごくない?いやすごいわ!』ハハハ
『でもさ、どんな凄い子でも限界ってあるじゃん?実際今君は体が心に追いついていない状態だ。だからさ偶にはハメ外そうぜ。学校休んで遊んで普段したことないことに挑戦したり気になってることしようよ。やんならあーしもやるよ!』ニシシ
堅「......なんで、 なんで他人の俺にそこまで言うんだ」
『えー、んー、 似てるんだよ。昔の私にね』

その時の朔夜の顔はどこか悲しそうだった

○○「あ!いたぞ!朔夜!お前何してんだよ!」
○○「真ちゃん声でかい...」
○○「元気な証拠だろ」フー
○○「おう!朔夜は偶にガキっぽいからな!!」


『ありゃりゃ〜見つかった〜。それじゃぁバイバイ〜』
堅「あっ!ちょ、な 名前!」
『ん〜、朔夜 草摩朔夜だよ。』ニコ



あの時から朔夜は俺の中では大きな存在だ。朔夜がかけてくれた一言一言が俺には救いの言葉だったから。今思えば、呼んでいたのは初代黒龍だったのかもしれないな...




また、あの時みたいな笑顔を見せてくれ

🚬15→←🚬13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朔夜 | 作成日時:2022年6月7日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。