With myself...

アイツ ページ12

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「しかし、この人数を1人でやるなんて、丸母クンはやっぱバケモンだ」


丸「人を化物呼ばわりするのはよくないぞ」


「んまあそうだけど...」


椎「ところでよォ、Aはなんでここにいんだ？」


「(デジャヴ...)えとね、丸母クンに呼ばれた」


椎「マリモに？」


「そ。最初は何事かと思ったけど、まあ特に大怪我なくてよかったよ」


向「君でも心配はするんだね」


「ケンカでもしたいのかな？ん？＾＾」


丸「ここでやる事ではないだろう。かといってその程度でケンカしても...」


「何？私が芋弱だって？」


丸「そうは言ってない」


「ふ〜ん。あっそ。まあいいや。
とりあえず全員の手当は終わったから、私もう帰っていいかな？」


丸「いや、待て」


「何」


丸「...アイツ(･･･)、お前の心配してたぞ」





Aは暫く「アイツ...？」とﾎﾞｿﾎﾞｿ呟きながら考えていた。

すると突然閃いたかのような表情を見せる。





「ああ、それなら別にどうでもいいんじゃない？あっちが会いたければ授業サボって何時でも会えるし」


椎「ちょっその言い方...」


「椎葉クンは黙ってて」





Aの全身凍るような冷たい視線に、椎葉は蛇に睨まれた蛙の如く、動けず言葉も出なくなってしまう。





「...まあ何となく近頃会う気がするし、テキトーに町歩いてりゃ何とかなるっしょ」


貴以外「「(色々と雑...)」」


「ま、会ったら会ったで色々話はするだろうし、成り行きだよ成り行き。
じゃっそういう事だから。先おっじゃま〜(お邪魔しました〜)」


丸「気を付けるんだぞ」


「わかってるって。じゃあね皆〜」





テキトーな雰囲気をまとわせながらも手を振り保健室を後にしたAは、学校をも後にし今日の授業全部をサボろうと決めたのだ。

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