【d!】ランプの光に影を落として (ページ29)

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おふたりの手伝いもあり1時間ほどで荷造りと部屋の片付けは終わった
ひとらんらんさんはフレームとゴミ袋を燃やしに先に部屋を出ていった

「…Aさん、もしここを出て仕事がなければこの地図の場所で働きませんか？丁度友人が貴女みたいな方を探しているみたいです。「エーミールの紹介で来た」と言えば喜んで雇ってくれるでしょう。こちらからも話をしておきます」

そう言うとメモ用紙を渡された
城下街から馬車で1時間ほどの屋敷の様だ

「エミさん、最後までありがとう」

「やっと前みたいに呼んでくれましたね。最後まで何も出来なかった私を許さないでください。私はいつまでもAさんの味方です。貴女に幸福の星がついていますように」

「また、どこかで会えますよ。死なない限りは」

「ええ、そうですね」

コンパクトは15時40分を指していた

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