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作品のシリーズ一覧 [完結]

幼い頃。

両親は何者かに殺された。

殺してくれた事には感謝している。

あの忌々しい過去は封印すべきなのだ。

昔々の大昔。

地球には人ではなく鬼が住んでいた。

急に現れた人は鬼を地球から追い出した。

その時、実験体として残されたのが銀凪家。

仲間の鬼は言っていた。

いつか絶対に助けに戻るから、と。

助けなんて要らなかった。

銀凪家の鬼は誇り高く、死を恐れたりしない。

祖母も祖父も叔父も叔母も母も父も兄弟も。

皆、人に殺されるぐらいなら、と。

自ら角を折り、僕の目の前で死んでいった。

その死に様は誇りを忘れぬ見事なものだった。

僕は家族の角で翠という名の刀を造った。

殺された両親は人だった。

だから殺されても何とも思わなかった。

寧ろ、嬉しかったと言っても良い。

人間が鬼の居場所を奪わなければ。

祖母も。

祖父も。

叔父も。

叔母も。

母も。

父も。

兄弟すらも。

失う事は、無かった筈なのだ。

___人なんて滅んでしまえば良いのに。

僕しかいない静かな部屋に。

無意識の内に溢れ出た言葉が響いた。


____________________

※時間枠がおかしい場合があります
※その辺はご了承下さい執筆状態:続編あり(完結)












































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作者名:LIMONADE x他1人 | 作成日時:2016年3月7日 17時

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