cap69 ページ26
<コード>
「コードも来いよ!!!」
僕が警戒を怠った瞬間の事だった。
「えっ…あ、ちょっ…!!!」
僕が状況を把握できていないまま、部屋から連れ出されたのである。
「起きたのか!!!良かった〜!!!」
誰かの声が聞こえ、視線をそっちに向ける。
太陽の光を顔に浴びた瞬間、誰かに抱きしめられ、頭が真っ白になった。
「火拳!!?何してっ…!!!」
思考を取り戻すと同時に火拳の腕の中から抜け出す。
周囲が重い沈黙に包まれるなか、火拳は微かに頬を赤くしながら静かに微笑んでいた。
「彼奴の事、最後まで信じてくれて…その…っ……あ、ありがとなっ!!!」
火拳の言う“彼奴”が誰なのかは、一瞬で理解できた。
もう、この世に存在していなくても。
世界中の人々が、嫌っている人でも。
僕が認めた、海賊の王。
ゴール・D・ロジャー、だと。
「…父親だと思わなくても良い。幾ら嫌っても俺は構わない」
視界の隅で、白ひげが目を見開くのが見えた。
「俺の血を引いてる事で、苦労する事もあるだろう。悲しみを覚える事もあるだろう」
マジックバックから、音貝(トーンダイヤル)を取り出す。
「好きなだけ俺を恨め。好きなだけ俺を嫌え。お前がて海賊になるか、海軍になるか、それとも、一般人のままか…それは、俺にも分からねぇ」
音貝(トーンダイヤル)を静かに見つめる。
「俺が願うのは、ただ一つだ…生まれてきてくれて、ありがとう___自由に生きてくれ、“エース”」
火拳の姿を見据えながら、音貝を投げた。
「___お前の、“本当の”父親の言葉だ」
静かに音貝(トーンダイヤル)を見つめる火拳。
「僕がお前を認めた時に渡してくれと言われていた。内容は話した通りだ」
目に涙が浮かぶ。
「…僕が受けた最後の船長命令はな、この音貝(トーンダイヤル)をお前に渡す事だった」
「これを俺に渡す事…??何で___!!!」
そこまで言って、火拳が口を閉ざした。
俺の船長への忠誠心は、この場にいる全員が知っている筈だ。
だからこそ、そんな命令を引き受けたのが信じられなかったのだろう。
何で断らなかったんだ。
言葉にはなっていなかったが、そんな思いがひしひしと伝わってきた。
「___船長が、泣いてたからだ」
僕の言葉に、その場の空気が凍りついた。
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ユウ(プロフ) - あけましておめでとうございます!!!今年も宜しくお願い致します。 (2016年1月1日 0時) (レス) id: 419e774a01 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ありがとうございます、頑張ります!!! (2016年1月1日 0時) (レス) id: 419e774a01 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - とても面白かったです!(о´∀`о)更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2015年12月22日 20時) (レス) id: 3da174e9ff (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - お返事遅くなってすみません!!!頑張ります!!! (2015年12月17日 7時) (レス) id: 419e774a01 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - この頃はログホラの小説が減ってきたのでとても面白かったです。これからも頑張って下さい。 (2015年12月14日 20時) (レス) id: 2b6ee72b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LIMONADE x他1人 | 作成日時:2015年12月8日 7時