cap67 ページ24
＜ｺｰﾄﾞ＞
深い深い、闇の中。
僕の中にいる何かに意識を奪われ。
僕の瞳には光が宿っておらず。
ただ、一点を見続けていた。
濁りきったその瞳は。
何も写す事なく、死滅しようとしていた。
何も聞こえないし、何も見えない。
精神が、意識が、自我が。
何かに、喰われていく＿＿＿。
＿＿＿ｱｯﾚｪ??ｻｯｷﾏﾃﾞﾉ勢ｲﾊﾄﾞｳｼﾀﾉｶﾅｧ??
僕の中にいた、何かの声が聞こえた。
聞き覚えのある、声だった。
思い出したくも無い。
僕が世界で一番嫌いな声だった。
僕は、ｺｲﾂに喰われているのだろうか。
＿＿＿嫌だ。
僕は、ｺｲﾂに意識を奪われているのだろうか。
＿＿＿嫌だ。
濁っていた瞳に。
何も写さなかった瞳に。
再び光が。
宿ろうとしていた。
＿＿＿君達ﾊ何ﾓ出来ﾅｲﾝﾀﾞｶﾗ大人ｼｸ殺ｻﾚﾃ＿＿＿
聞こえてくる声に。
頭に血が登った。
＿＿＿そんな事、絶対に許さない。
＿＿＿そんな事、絶対にさせない。
＿＿＿僕の体を。
＿＿＿返せ!!!
ﾊﾞﾘｨﾝ、と音をたてて。
闇が崩れ、光が現れる。
＿＿＿ﾁｯ…!!!ｺｰﾄﾞﾉ奴…ﾏﾀ…僕ﾉ邪魔ｦ…!!!
邪魔をするのは当たり前。
僕の大切な人達を傷つけるのは。
どんな事情があったとしても。
絶対に、許さない。
＿＿＿返して貰うよ、僕の体。
返答は無かったけれど。
その直後、見えたのは。
何かが、泣いている顔だった。
＿＿＿ｻｸﾔ。
ぼそりと、何かの名前を呟いた。
＿＿＿さよなら。
ﾌﾞﾂｯ、と音をたてて。
意識が何処かへ飛んでいく。
最後に見えたのは。
ｻｸﾔの、笑顔。
＿＿＿僕の分まで幸せにならなかったら、容赦しないんだからね。
その声は。
狂ったような甲高い声では無く。
初めて聞いた。
普通の声だった。
＿＿＿勿論だよ。
言葉にはならなかったけれど。
僕には、その言葉が。
ｻｸﾔに、伝わっているような気がした。
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ユウ(プロフ) - あけましておめでとうございます!!!今年も宜しくお願い致します。 (2016年1月1日 0時) (
レス) id: 419e774a01 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ありがとうございます、頑張ります!!! (2016年1月1日 0時) (レス) id: 419e774a01 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - とても面白かったです!(о´∀`о)更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2015年12月22日 20時) (レス) id: 3da174e9ff (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - お返事遅くなってすみません!!!頑張ります!!! (2015年12月17日 7時) (レス) id: 419e774a01 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - この頃はログホラの小説が減ってきたのでとても面白かったです。これからも頑張って下さい。 (2015年12月14日 20時) (レス) id: 2b6ee72b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIMONADE x他1人 | 作成日時：2015年12月8日 7時
