雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ25)

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cap24 ページ25

＜ｺｰﾄﾞ＞

僕が足を進めた瞬間だった。

海楼石入りと思われる網が麦わら達を上に引き上げたのである。

勿論、一緒に落ちてきたｽﾌｨﾝｸｽも一緒に。

「牢番長だ…えーっと、確か…ｻﾙﾃﾞｽ??」

「ｻﾙﾃﾞｽ…??猿なんですか、あの人」

「ｻﾙﾃﾞｽって名前なんだよ…。可哀想に」

「えぇ、本当に…。…ご愁傷さまです」

そんな事を言っている間に網は破れていた。

ｽﾌｨﾝｸｽが目を覚ましたのだろう。

「主、ﾌﾞﾙｺﾞﾘはどう対処すれば良いですか??現在、麦わらが交戦中ですが」

「そうだな…。…殺るか、後で追いかけられる方が面倒だし…」

「では、殺ってきます」

ｷﾗﾝ、と長い爪を見せたﾙｰｳはﾌﾞﾙｺﾞﾘの背中に飛びつき、どんどんﾌﾞﾙｺﾞﾘを斬り裂いていく。

麦わら達(ｻﾙﾃﾞｽを含む)は、何が起きているのか全く分かっていないらしい。

「主、排除完了です。それと、ﾌﾞﾙｺﾞﾘの血は余り美味しく無いです」

「その情報は要らないかなー…。とりあえずはお疲れ様」

肩に乗っているﾙｰｳの頭を撫でる。

満足そうに微笑んだかと思うと、一瞬で真顔になったﾙｰｳに少し驚いた。

「排除も終わったところで、早く此処を脱出しましょう」

どうやら、限界らしい。

「麦わら探してからね…それと、LEVEL4の方が暑いよ??絶対に」

「……あり得ません…」

暑さで死にかけのﾙｰｳを懐に入れ、走り出す。

階段を駆け上がると海楼石の網が見えた。

壁に張り付いている。

「結構近いかな…??…お、ｽﾌｨﾝｸｽ発見」

伸びている…いや、殴られて気絶しているのが気になるところだが。

ｽﾌｨﾝｸｽの真横を通った瞬間、ﾌﾞﾙｺﾞﾘが襲いかかってきたので瞬時に刀を抜き、斬り裂いた。

「ﾌﾞﾙｺﾞﾘ…まだいたのか…。あ、麦わら」

「…ん??おぉ!!!ｺｰﾄﾞじゃねぇか!!!お前もｴｰｽを助けに来たのか??」

「そうだけど…何、この有り様は」

「全部ぶっ飛ばした!!!」

胸を張って自慢する麦わら。

自慢できないからね??

寧ろ、かなり最悪な状況に陥ってるからね??

視界の隅に牛のような影が映り、思わずその場から飛び退いた。

「獄卒獣…。ﾐﾉﾀｳﾛｽかよっ…!!!」

「何だｺｲﾂ!!!凄ぇ動きしたぞ!!!」

「麦わら、退け!!!…海太鼓っ!!!」

円形の斬り傷が刻まれると共に、ﾐﾉﾀｳﾛｽが吹っ飛んだ。

あれは“覚醒した”能力者。

海水は効く筈だ。