雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ24)

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cap23 ページ24

＜ｺｰﾄﾞ＞

「とりあえず…」

ｳﾞﾙﾙﾙﾙ、と唸り声をあげるｽﾌｨﾝｸｽを睨みつけ、覇王色の覇気で気絶させる。

ﾄﾞｽﾝ、という音をたてて倒れたｽﾌｨﾝｸｽ。

「…ﾊﾞｼﾞﾘｽｸもこうやって殺れば良かった」

今更後悔してももう遅い。

此処の看守室は潰れてしまっている。

つまり、連絡がとれなくなったという事だ。

ﾊﾝﾆｬﾊﾞﾙやﾏｾﾞﾗﾝが僕に気づくのも時間の問題だろう…実際、LEVEL1が何故か騒がしい。

あの時は運が良かっただけなのかもしれない。

そんな事を考えつつLEVEL3へ入る。

同時に熱気が襲ってきて一気に汗が吹き出た。

「ﾙｰｳ、LEVEL3って凄い暑いね」

「本当ですね…。こんな所にいたら焼け死にますよ。さっさとLEVEL4に行きましょう」

相当堪えているらしい。

目が本気(ﾏｼﾞ)だ。

「LEVEL2が騒がしいなぁ…。…誰かが暴れてるのかな…??」

「さっきまで暴れてきた人が何を言ってるんですか、全く…」

「…それもそうだよねー、僕以外に侵入者がいるとも思えないし…。…まさかね」

LEVEL4への大釜へと向かう。

ﾙｰｳが、暑いですっ、と文句を言っているのは気にしない方向で。

ﾄﾞｽﾝ…ﾄﾞｽﾝ…。

LEVEL2からの振動に思わず足を止める。

「まさか本当に僕以外にも侵入者が…??」

半信半疑で呟いたその言葉をﾙｰｳはしっかりと聞いていたようで。

「そのようですね。ちなみに、その侵入者と思われる者とその他2名とｽﾌｨﾝｸｽは現在落下中です」

「麦わらは分かるんだけど…誰だ、彼奴ら」

何か見た事あるような赤っ鼻だな…。

「道化のﾊﾞｷﾞｰと元BWのMr.3ですね」

「ﾊﾞｷﾞｰ??ｲﾝﾍﾟﾙﾀﾞｳﾝに投獄されてたのか…。ｼｬﾝｸｽと違って弱いからなぁ、彼奴」

かつて同じ船に乗っていた元仲間。

あんな奴でもﾛｼﾞｬｰ海賊団の元船員。

見習いだった時からかなりのﾋﾞﾋﾞﾘだったが…今もかなりのﾋﾞﾋﾞﾘらしい。

脱獄しようとしていたところを麦わらに無理矢理連れてこられたのだろう。

腰が引けている。

「…相変わらずだな」

呆れたように呟き、僕は麦わら達の方へと足を進めた。