雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ3)

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cap2 ページ3

＜ｺｰﾄﾞ＞

和の国。

どんな場所なのか興味が湧いた。

江戸時代の日本のような感じなのだろう。

いつか行ってみよう、と心に決め、船を見る。

海岸に停めてある気絶した海賊の船。

それはかなり大きい船だった。

仲間であろう人物は全員気絶している。

何もかもがめちゃくちゃな新世界を渡るには、これぐらいの大きさが丁度良いのだろう。

が、僕一人には大きすぎる船だと思う。

大きくて特に損する事は無いのだが。

海軍や他の海賊等に見つかりやすいというだけであって、他には特に問題はない。

いちいち戦うのが面倒なだけである。

海賊旗の書かれた帆を剥がす。

新しい白い帆を張り、船を出航させる。

気絶した海賊は甲板のﾏｽﾄに括りつけた。

取り敢えず海軍支部にこの海賊共を引き渡し、懸賞金を受け取った。

かなり怪しまれたが、それはまぁ置いといて。

問題はその後だ。

「おい」

帰ろうとした矢先、肩を掴まれて振り返る。

肩を掴んでいたのは強面の海兵だった。

「…上がお前と話をしたいと言っている。少し来てもらうぞ、蒼(ﾙ･ﾌﾞﾙｰ)」

今、僕が着ている服は和服である。

手配書に載っている通りの和服だった。

つまり、ばれても仕方ない格好なのである。

着替えてこれば良かった、と溜め息をついた。

「拒否します、急いでるんでね」

「なら無理矢理にでも連れていくまでだ」

海兵の攻撃を避けつつ、短刀を抜いた。

武装色を纏わせた短刀で斬りつける。

「…input」

ｻﾞｼｭ、という音と共に相手の能力をｺﾋﾟｰする。

「迂闊に能力を使ってはいけないよ。…特に、僕みたいな奴の前ではね」

「ﾁｯ…」

左腕を押さえて舌打ちをした海兵。

地面には小さな血溜まりが出来ていた。

「あまり深くは斬らなかったからすぐ治るよ。まぁ、傷は残るだろうけどね」

そう言いつつ、船に乗り込む。

「また会おうね、強面の海兵さん」

次の島は＿＿＿。

「うわ…最悪のﾀｲﾐﾝｸﾞだな…」

ﾙｰｷｰ達が集う島、ｼｬﾎﾞﾝﾃﾞｨ諸島。