雪が降る夜に【ONE PIECE】 (ページ2)

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＜ｺｰﾄﾞ＞

此処に来てから50年。

世間には海賊と呼ばれる存在となった僕。

まぁ、取り敢えず資金稼ぎに手配書に乗っている海賊を片っ端から捕らえて海軍という組織に引き渡していたのだが。

何故か懸賞金をかけられ賞金首になっていた。

世間的には良い事をしている筈なのである。

なのに、懸賞金をかけられたという事は危険視されているという事なのだろう。

そんな事を考えながら1億2300万βの懸賞金がかかっている海賊を気絶させた。

金があって不自由する事はない。

ｴﾙﾀﾞｰﾃｲﾙの世界でもその理屈は同じであった。

此方に来て、幾つか新しい魔法を考えてみた。

海水(水)を操る技、炎を操る技、風を操る技、光を操る技、闇を操る技…等。

この世界には悪魔の実という果実を食べ、人間離れした能力を手に入れた異能力者もいるらしく、僕もその一人だと考えられている。

が、今の僕にはそんなものは通用しない。

魔法を使い、無効化する事も可能になった。

いわゆる言霊というやつだ。

命令すれば絶対に逆らえない。

ちなみに、能力をｺﾋﾟｰする事も可能なわけで。

既に30種類の能力はｺﾋﾟｰしている。

魔法を使う事は殆ど無い。

まぁ、こんな最強能力を持っている僕を海軍が危険視しないわけがないのだった。

「蒼(ﾙ･ﾌﾞﾙｰ)…ねぇ…」

自分の“偽の顔”が載った手配書を見て呟いた。

わざわざ本当の顔を見せるわけがない。

海軍は馬鹿なのか賢いのか分からない。

“和の国出身の海賊”と書かれている手配書。

そう言われても仕方ないだろう。

僕の服装は、袴に羽織。

いわゆる和服なのだから。

「和の国出身…か」

僕は、ぼそりと呟き、口角をあげた。