9 ページ9
『わざわざ、送ってもらっちゃってほんとすみません…』
良「いーの、俺がしたくてしてるんだから、それとも、ホントは迷惑だった?」
『迷惑ではない、です、けど…』
二人でゆっくり歩く
良「迷惑じゃないなら…」
良平さんは私の手を突然掴んだ
良「Aは危なっかしいからな…家つくまでこうしといてやる…」
『別に、そんな心配してもらわなくても…誰も私なんか誘拐していきませんよ…たとえ誘拐されたとしても誰も気づかないんじゃないんですか?』
良「まぁ、ノブは気づくだろうな…あとオレも…」
そんな、良平さんの優しい言葉にだんだん涙が出てくる…
泣いちゃだめだよ…
必死に涙を止めようとしても全然止まらないどうしよ…
その瞬間、何かに躓いて転びそうになる
それをすっと、支えられる
良「それに、すぐ転びそうになるし…って、どうしたっ…!!」
『なっ、なんでもないですっ…大丈夫、です…』
良「なんにもなくないよね?」
『わたしなんかっ、誘拐とか誰もしないのに…良平さんもノブくんもっやさしくて…』
良「そっか、そんな風に自分で思ってんだ…じゃあ…」
良平さんは私からパッと手を離した…
そして、私を後ろ向かせた…
りょ、へ、ぃさん…??
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うー | 作成日時:2023年6月11日 22時