新人ですけどなにか？

12話 ページ13

さて、学校も終わったことで部活だ！！


と、言ってもまだ入るとこから始めなきゃだが


でも入る部活は決まっている…それは


『うちを吹部に入れてください！！』


「うん。分かったから声のトーン落とそうか」


吹奏楽部に入るのだ！


なにせこのために強い学校…つまりここにしたんよな〜


『え、えっと…これ入部届…です』


「さっきの元気はどこ行った」


今思うと初対面の人にこんなに大きい声を出してとても恥ずかしい


『す、すみません…うち人見知りなもんで…』


「まぁ、人それぞれよね。ちなみになんの楽器をやりたいの？」


部長さんがそう聞いた瞬間他の部員の目がｷﾗｰﾝ


「やっぱトランペットっしょ！」


「いや！トロンボーンがいいよ！」


「サックスもかっこいい音出るよ〜！」


「ホルンの方が優しい音じゃん」


「フルートだって！」


ワイワイガヤガヤしちゃったけど、うちはもう楽器も決めている


『あ、あの…うちクラリネットにするんで…』


「え！？マジ！？」


今度はクラリネットの部員がｷﾗｰﾝ


「やっぱクラだよね！」


「柔らかい音色なのに皆金管に行くの！」


『あ、あはは…』


正直先輩達の気持ちは分からなくもない


なにせうちが中学のときそうだったから…


あぁ…今でも涙が出そうだよ…


「じゃあ決まりね。ただこの入部届顧問に出さないとだから明日また来てね」


『は、はい！』


良かった〜…これでもっと力をつけれる！


あ、でも明日バイトだ…


ｽｩｩｩｩｩ…うん、社長に連絡しとこ…

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