【文スト】福沢諭吉 恋愛集【男主】

愛が一つ　元の生活 ページ27

｢ｽｶｰ…………ｽｶｰ……｣


福｢…｣


…だらけてる。


我が子が帰ってきて約三週間。


子は前より甘えたになった。


寝る時に別々の布団で寝ても、起きた時にはあの子が私の布団に侵入している。


まぁ、あの子がゆっくりしている休日に限るが。


今日も社は休みで、子はゆったりと過ごしている。


居間で大の字に寝ている。


気持ち良さそうな寝顔に、思わず頬が緩んでしまう。


私は子の横に寝、子の頬を撫でた。


すると子はへにゃりと笑った。


そして、私の方へ寝返りを打ってきた。


私はAに近付き、抱き締めた。


三年前はこんな事、出来なかった…っ。


感慨深い。


三年前と今を比べると、変わった所が多い。


子は事ある事に私に｢好きです｣と言ってくる。


子に言われるととても心地好く、何か心にじーんと沁みるものがある。


そして風呂にも一緒に入るようになった。


一回断ったのだが、子がどうしてもと言うので渋々入るようになった。


今じゃ私が子を引きずって入るがな。


この前先に一人で入られて断腸の思いだった。


まとめると、子は私にベッタリになった。


何をするにも必ず着いてくる。


着いてくる時大抵私の斜め後ろに位置しているので、私が子の手を取って隣りに来させている。


その姿が愛くるしく、甘やかしてしまう。


とにかく我が子が可愛いくなった。


猫とどっちが可愛いと言われたら私は子を挙げてしまう。

愛が一つ　元の生活→←愛が一つ　再会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す