検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:57,233 hit

愛が一つ 発覚 ページ17

福「…っ」


与「起きたか…!!」


福「よさ、の……」


与「此処は社の医務室だ。社長は一週間寝続けたよ」


福「…そうか…」


上体を起こそうとすると、与謝野が背に手を貸してくれた。


福「…あの子は、今何処だ…」


近くで、見守ってくれているのだと、思ったが…。


Aは居なかった。


与「…」


福「…どうしたのだ」


与謝野は暗い顔をしていた。


ガチャ


太「社長…!!」


国「良かった…目を覚まされたのですね…!!」


福「長い事、済まなかったな」


太「乱歩さん!!社長が目を覚ましましたよ!!」


太宰が事務所の方へ叫ぶと、ドタバタと足音が聞こえた。


乱「社長!!」


福「待たせたな」


乱「良かった…ッ!!」


乱歩は私に駆け寄り、手を握ってきた。


福「Aは何処だ」


私が再度聞くと、またも皆の顔が暗くなった。


福「…あの子は私を庇い刺されていたが…大丈夫なのか」


与「妾の異能がスグ使えるほどだったからねェ。今は大丈夫だろ」


福「…そうか…良かった…」


乱「…Aは、この土地に居ないよ」


福「……どういう事だ」


この土地、とは…。


乱「…此処から、遠い地に行っちゃったの」


福「…何故だ、どうして…」


乱「…Aは、自分が社長から離れれば社長が安全だって……そう考えたんだ」


福「…そんな…なら、あの子は今独りなのか…ッ」


乱「そうだね…」


福「何故ッ……何故誰もあの子を止めなかったのだ…ッ!!」


私が眠っている間…あの子を止められるのはお前達だけというに…ッ。


乱「…Aがそう決めたんだ…Aの意思を尊重すべきだ」


福「だがもし何かあったら…っ」


乱「もし何かあったらAの責任だ」


福「何故そんなに冷たく出来るのだ!!」


乱「じゃあ何時までもAをそうやって擁護するのッ!?」


福「っ」


乱「社長が何時までもAを擁護していたらAはどうなるのさッ!!」


福「っ…」


…あの子のために、ならんと…。


そう言いたいのか…。


乱「…Aが自分で決めた事だ。社長は何もしない方が良い」


福「…A…っ」


…何故、何も言わずに…っ。


私は唇を噛み、涙を止めていた…。

愛が一つ 発覚→←愛が一つ 最適な方法



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:文スト , 福沢諭吉 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちぇしゃ猫。(プロフ) - 主人公は作品を見るかぎり三年間家出していたんですよね?それなら太宰さんが最初からいるのは矛盾していませんか?太宰さんは原作の二年前に入社しているはずです。三年前は地下に潜っているはずですが… (2017年10月17日 16時) (レス) id: e07fcaa93c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇしゃ猫。(プロフ) - 私が勘違いしているだけでしょうか?もし見落としていたりしたら申し訳ありません (2017年10月17日 16時) (レス) id: e07fcaa93c (このIDを非表示/違反報告)
流華☆(プロフ) - 面白いし萌えるし兎に角ヤバイです!リアルにのたうち回りました←これからも頑張って下さい! (2017年10月2日 22時) (レス) id: e19105ed29 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 腐腐腐…うまうま(^q^) (2017年10月1日 18時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 咲希さん» リアルで叫び悶えました← こういう感じのBLフラグ好きですわ……(´^ω^`) (2017年10月1日 13時) (レス) id: d9d3338933 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:奈佐 | 作成日時:2017年9月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。