【文スト】福沢諭吉 恋愛集【男主】

愛が一つ　出会い ページ4

福｢…此処が、我が家だ｣


我が家に着き、Aを降ろした。


｢…｣


福｢！｣


…やはり、まだ幼子か。


手を握ってきたAを、再び抱き上げた。


｢おっきいね！｣


福｢そうか？｣


｢うん！ぼくのいえよりおっきい！｣


福｢…そうか｣


おっきいおっきい！、とはしゃぎ気味で連呼するA。


福｢とりあえず、風呂に入ろう｣


俺は家に入り、玄関の戸を締めた。


下駄を脱ぎ、家に上がった。


そしてそのまま風呂場へ向かった。


脱衣所に入り、着替えの服やタオルを準備して、Aを降ろした。


福｢お前も服を脱げ。一人で出来るか？｣


｢できる！｣


そう声高らかに宣言したAは服に手をかけた。


着ていた上の服は、胸元にボタンが使われている。


だがAはそのまま脱ごうとした。


案の定、


｢ぬっ……げ、ない……っ｣


福｢ははっ！｣


Aは無理矢理服を脱ごうとし、奮闘していた。


う〜〜っ!!、と長い事奮闘していたが、急に動かなくなった。


｢…ふくじゃわ、ぬげない…｣


福｢ｸｸｯ……あぁ、手こずってるな…っ｣


一通り笑い終えた後、Aの着替えを手伝った。


服を元通りにし、ボタンを三つ開けた。


福｢腕を……そうだな、バンザイしろ｣


｢ばんじゃい！｣


…可愛い。


福｢……そうだ｣


腕を上げたAに悶えてから、服を脱がした。


下の服はAが自分で脱いだ。


俺もAが風邪を引かぬよう、スグに全裸になった。


福｢入るぞ｣


｢はぁい！｣


俺はAと共に、風呂場に入った。

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