ニンゲン落とし沼

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せ「とりあえずオムライス作ればえぇん…？」


う「そ、たのむ、」



うらさんがこんなに頼み混むとは…


今まで僕らに物頼んでもほぼ一人でなんとかなっていたリーダーが…


うらさんにとってそんなにも難しいニンゲンなのか…？


それとも今までのが遊びでやっと本気になれるニンゲンだったからか…？


う「…一目惚れ」


せ「ぁー…心読みました…？」


う「せんちゃん顔に出すぎなんだよ、リーダーなめんな」


せ「さっすがぁw」


さ「一目惚れてホントなん！？あのうらさんが！？」


う「まぁ…、」


せ「…Aくん、あれですよね、痩せすぎててあれやけど、丁度よく肉ついたらふつーにイケメンですよね」


う「…そこじゃねぇんだよなぁ…」


せ「あれ、顔ちゃうん？」


う「まぁ、うん、とりあえず頼むわ！」


あ、逃げられた

せ「はぁ…、まぁ作りますかぁ、坂田手伝ってや」


さ「えぇで！」



Aくん御所望のオムライスを作っている最中、俺はAくんのことやなくてうらたさんの事について考えていた


さ「…なぁ、センラ」


せ「どしたん？」


さ「うらさん、本気やんか」


せ「あの様子見る限りはそうやね？」


さ「あの、うらさんの対応…？って言えばえぇかな、あれで…さ、」

せ「言いたいことはわかるで、でもしゃーないんやと思うで？…いくら一目惚れや言ったって、しょっぱなから心開くとか…あのリーダーやで…？」

そう、うらさんは心を開いた相手にしか笑わない。

心を開いていない相手ににはとことん高圧的だ…特に相手がニンゲンなら。


せ「…俺は応援するけど、なぁ…」


さ「応援は俺もするで！あれやな…うらさん次第って感じ…」


せ「せやなぁ…」


そんなことを言ってる間に完成した。


せ「っし…坂田うらさんつれてきぃ？」

さ「りょーかい！」




せ「…いい方向行けばえぇなぁ…、」


せっかくリーダーがちゃんと幸せになるかも知れないチャンスやから、


俺らがちゃんと支えにゃ、



うらさんは俺らの恩人やから

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