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三日目 ページ4
無名side
家の無い俺は、夜道を一人歩いていた。名前が無いんだから、家が無いのも当たり前。外を歩いていると、そこに、黒い髪の赤いネクタイを付けた男性が立っていた。その人は、瓶を持っていた。小さな小さな瓶。声を掛けようとすると、その人は歩いてどこかへ消えていった。何だったんだろう……。少し歩いたところで、足元に違和感を感じた。足元を見るとカサカサと、何かが蠢いていた。なんだこれ、気持ち悪い……。少ししゃがんで見ると、そこには、得体の知れない虫がグニョグニョと動いていた。気持ち悪くて、俺はその場から走って逃げた。
結局、アレの正体は分からないまま。スマホで調べてみたけど、検索候補は一つも無かった。そんな時、着信音が鳴って、スマホがカタカタと動いた。誰かな、と思い見ると、ライトから、メールが届いていた。内容は、
ライトスカイの様子、おかしくなかった?
そう感じるの俺だけかな……
と、送られてきていた。これは、スカイを覗いたグループのL〇NE。これは、い じ めとかではなく、スカイに秘密で、ドッキリをやったりする時に使うL〇NE。それ以外のメッセージなんて、もう5ヶ月以上無かったのかもしれない。それなのに、なんで急に……？しかも、相手はライト。ライトがこんなこと言い始めるのは本当に大変な時だけ。…ライトの身に、何かあったのかもしれない。
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