空色の瓶、 (ページ1)

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零日目ページ1

これは、事件が起きる前のお話＿＿＿

???side

｢また負けたよ～!!｣

狭い部屋の中、大きく鳴り響く子供達の声。庭からの蝉の声すらも、彼らには届いていなかった。彼らは、みんなで仲良く遊んでいた。くだらない話で盛り上がり、ゲームで対戦して騒いだり…これが彼らの日常だった。でも、その日常は、もう取り戻せない。

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リュウクside

『また負けたよ～!!』

とあるカードゲームで盛り上がっている最中のアイツらメンバー。スカイが只今4連勝中。僕らはどうにか勝とうとするも、スカイは強すぎて適わない。ハッとして時計を見ると、午後3時過ぎ。そろそろ休憩しないとな…

『そろそろお菓子食べない？』

｢賛成～!!｣

みんなが声を合わせてそう言った。今日は、僕が持ってきたクッキーと、ライトが持ってきたチョコレート、スカイの家にあったアイスを、みんなで1つずつ分け合った。やっぱり夏はアイスに限るよな～。みんな美味しそうにお菓子を食べる中、スカイだけぼーっとしていた。アイスを、ただ、見つめていた。

『おーい、スカイ？大丈夫かー』

そう言って、スカイの顔の前で手をひらひら～、っと振った。すると、スカイはハッとしたようにビクッとして、大丈夫、と言ってアイスを食べ始める。最近はこのような事が多い。何かあるのだろうか。何か隠し事があるのなら言って欲しいものだが……。まあ、そんなこと言い切れる身じゃ無いけどな、はははっ。…でも、お前のそんな姿見てられねぇよ…。

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