一日目 ページ2
__明日の昼、午後2時半に集合ね!!
またね。
リュウクside
夕方を過ぎて、みんなが帰り始めた頃。他のみんなよりも比較的に家が近い僕は、まだ、スカイと遊んでいた。…その時、ドアからチャイムの音が鳴った。何故だ?ここにはスカイしか居ないはずだし、スカイのお母さんは決まった日にしか来ない。だとすると誰だ?
「ああ、ごめん。もう帰ってもらえる?」
え。なんで、どうして。隠し事でもあるの?誰なの、別に怪しい人じゃなければ隠す必要ないじゃん。なんなの。でも僕は、スカイの家を走って出ていった。その時は気付いていなかった。スカイの家に、鞄を忘れてきたことに。__自分の目から、涙が流れていたことにも。
???side
「…今の人は誰ですか?」
私が家に帰ってくると、スカイさんともう一人の誰かの声が聞こえてきた。扉が開いたと思えば、中から誰かが駆け出して行った。とても背が高いお姉さん。雨が降る中、傘も持たずに走ってどこかへ消えてった。スカイさんは、黙って水を飲み進める。時計の音だけが、部屋に鳴り響く。
「スカイさん。私、今日学校で…」
そう言いかけると、スカイさんは立ち上がり、自分の部屋へと向かった。私は、下を向き、涙を流す。最近はいつもこの様子だ。耳を済ませると、スカイさんの部屋から、ジャラジャラ…と小さく聞こえてくる。何か作っているのだろうか。私は、決して部屋には入らない。入ったら、私は___
どうなるの?
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