★ '' S i x '' ページ7
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昼休みが終わってからも、
ずっと”あの人達の事”を考えていた。
『とりあえず放課後、生徒会室来てや〜』
そんな生徒会長の言葉も思い出した。
気に入ったからって、勝手に役員増やしていいの?
生徒会がおかしいのか、学校がおかしいのか・・・。
はぁ、とため息をこぼし、私は授業中にも関わらず
席を立って教室を出た。
もちろん、体調不良という仮病を使ってね。
「失礼しま‐す・・・、誰かいます?」
引き戸を開けて私が入ったのは、定番の保健室。
一応声をかけたけど、先生も誰もいないみたい。
ホッと息を吐き、扉を閉める。
「・・・A、ちゃん?」
後ろから、聞き覚えのある声をかけられた。
「玄樹くん・・・?」
振り返るとそこには、柔らかく笑う
”岩橋玄樹”くんの姿があった。
「うわぁ・・・、まさかここで会えるなんて・・・」
玄樹くんがそう言い、ニコッと微笑む。
昔、私が病気にかかった時、
丁度玄樹くんも同じ病院に入院していて。
そうして、知り合って自然に仲良くなった。
あれから5年くらい経ったけど、
玄樹くんを忘れる事はなかった。
『 好き 』
とかじゃない。
まだ子供だったのに、
玄樹くんが背負ってるものは、
あまりにも重過ぎたから・・・。
「ほんとに・・・。
会えて良かった・・・」
ちょっとした事で泣いた事なんかないのに。
少しだけ、目が潤んできた。
「Aちゃん、泣かないで・・・?」
玄樹くんは私の目元を、自分の制服の袖で拭ってくれる。
「こうして死ぬ前に会えたんだし・・・、ねっ?」
「・・・やっぱり、まだ治らないの?」
玄樹くんは、大きな持病を抱えている。
凄い難病で、助かる方法も相当難しいとか・・・。
「うん・・・、まぁ。
最近も、入退院を繰り返してるかな」
どうしてこう、人間って無力なんだろう。
悔しくて、下唇を噛んだ。
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☆ " S e v e n "→←☆ " F i v e "
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岩里(プロフ) - いわち☆さん» ありがとうございます!2人力を合わせて頑張りたいと思います! (2015年8月8日 13時) (レス) id: d68c933986 (このIDを非表示/違反報告)
いわち☆ - めっちゃおもしろいです!皆の過去が気になります 更新頑張ってください!待ってまーす! (2015年8月8日 7時) (レス) id: d9bebf5049 (このIDを非表示/違反報告)
岩里(プロフ) - れいさん» いっつもあざますすすすすすす(( (2015年6月27日 14時) (レス) id: e11c7736c2 (このIDを非表示/違反報告)
出戻りしたいーちゃん。(プロフ) - 悪魔たん × ひ ~ 裙さん» ほいっ (2015年6月26日 12時) (レス) id: 0812389919 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔たん × ひ ~ 裙(プロフ) - 出戻りしたいーちゃん。さん» ふぁーい ( (2015年6月26日 6時) (レス) id: e98bcf4c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悪魔たん 、 岩里 x他1人 | 作成日時:2015年6月20日 12時