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手に入れた、その××【緑】 ページ7

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「俺は欲しいものは全て手に入れる。分かるだろ?」



勝ち誇った表情でそう言い放った男は私の顎に触れる。

指の動きに身体が反応して少し気持ち悪い。

整ったスーツに小洒落たネクタイを着こなす長身の姿がやけに綺麗で、更に腹が立った。



「有名な弁護士さんがこんなことしちゃって、良いわけ?」



出来るだけ強気で行こうと思ったけど、声が震えてしまった。

しかもその男に迫られてどんどん身体が後ろに仰け反る。


あ、壁にぶつかって……。



ドン、と鈍い音が耳に響いた。



「好きな女性にアプローチすることの何が悪いのかな?」



気迫と力強さに負けてもう身動きが取れない。

互いの距離がどんどん0に近づいて、自分の腰に振れる手が見えて、

急に変な考えが頭によぎるし、その流れで瞼が勝手に閉まって――




気付いたら、男の唇と私の唇が重なっていた。




その男の名前は、あのスーパー弁護士「北岡秀一」だった。



- - -



「そういや、そんなこともあったっけ」



まさに今も秀一と初めて会った時と同じような状況になっていて、思い出してしまった。

事務所の白い壁に手をつく秀一と、その壁に背を向けて秀一を見上げる私。


秀一は相変わらず私を壁に追いやるのが好きならしい。

正直その時は嫌な気持ちもあったけど、同時に胸が締め付けられたのは紛れもない事実だった。



「案外Aって、サド気ある人に惹かれるタイプだったんだねぇ」


「先生だって"強い女"が好きなくせに」



その言葉を言い放つと秀一は私の目を覗き込んできて、しまいには声を出して笑い始めた。

変な感情がこみあげてきて、その声に釣られて私も思わず笑みが零れてしまった。



"その気"にさせるのが巧い、やっぱりスーパー弁護士だ。




「まあ確かに、前の時よりもうちょっと強くやって欲しいんだけどさ……」


「ははっ、やっぱ好きなんだ、A」



そして背中に力を込めた手を回し、顔を近づけ、

ぎゅっ、と瞼を強く閉じて、



互いに息を重ねた。



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「手に入れた、その××」 '17 10.21

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設定タグ:特撮 , 仮面ライダー龍騎 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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あめ。 - 言葉遣いがとても好きです!更新止まってますが楽しみにしてます。 (2018年3月25日 2時) (レス) id: f3914f5645 (このIDを非表示/違反報告)
。わふわふ←(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます…!( ;A;) (2017年10月22日 20時) (レス) id: 86de2b45b0 (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 私も龍騎大好きです!更新頑張ってください!! (2017年10月22日 15時) (レス) id: 97bd3a2bc5 (このIDを非表示/違反報告)
。わふわふ←(プロフ) - Sさん» ありがとうございます…!頑張らせていただきます( ;∀;) (2017年10月21日 17時) (レス) id: 86de2b45b0 (このIDを非表示/違反報告)
- 龍騎好きだから嬉しいです!更新頑張ってくださいヽ(´∀`咲)ノ (2017年10月21日 16時) (レス) id: d45008529a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:。わふわふ← | 作成日時:2017年9月18日 20時

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