248 夢主side ページ6
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舞台挨拶も無事終了し
それぞれ帰宅やら別の仕事やらで慌ただしい頃
少し離れた場所にいる私達は
しっかりお互いの姿を認知して
なんとなくの心の距離感を保っていた
山田「・・・ちょっといい?」
先に声をかけてきたのは兄の方
その問いに声は出さず静かに頷いて
先に歩き出した背中を追う
山田「ここら辺、ならいいかな」
そう言って連れられたのは
誰も使っていないどこかの控え室で
以前の私だったら
こんな状況何がなんでも阻止してるな
と、心の底で苦笑い
山田「母さんから話、聞いたよ」
前置きもなく早速本題とは
なんとも涼介らしい
山田「ずっと悩ませててごめんな」
『・・・・・・え』
山田「なんだよその顔」
『まさか涼介が謝るなんて思わなくて・・・。』
私が山田家に来た時は1歳で
6歳の涼介は既に記憶があったから
私が養子だってことはずっと知っていたのだと
先日母から聞かされた
だからといってこんな姿想像もしてなかったし
驚き通り越して軽く混乱中
山田「悪いと思ってるよ
お前の異変に気づいてやれなかったこと
そのくせ色々と責め立てちまったこと」
『いや、それは私もで・・・。
何も話さず。逃げてばっかりいてごめん』
お互いに自分の非を謝るも
なんとも言えない微妙な空間が続く
そんな空気を一掃しようとしたのか
口を開いた涼介
山田「はい。仲直りのはぐ」
『え?』
山田「なに?」
『なんか、気持ち悪い』
山田「お前ほんとになぁ・・・。」
だってこんな涼介を見るの
本当に十数年ぶりなんだもん
ましてや面影はあるとはいえど
今や国民的アイドルなイケメンさんなわけで
山田「いいから」
昔なんかと比にならないくらいの力で
勢いよく腕を引かれて
すっぽりとハマった身体
(あったかい。)
拒絶なんてする筈もなかった
芽生えていた昔の感情がふつふつと湧いて出てきて
他の誰にもない安心感が彼にはあるのだと改めて知る
山田「長かったし
お互い今すぐにってのは難しいだろうけど
少しづつでいいから変わっていこう」
『うん。・・・そうだね』
また、以前みたいに
血なんて感じさせない程仲良しになる未来を描いて
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Lin(プロフ) - リナリアさん» 長らくお待たせしてしまいすいません(><) またスタートさせて頂きますので、ぜひよろしくお願いします! (2021年5月29日 2時) (レス) id: 202ff73bc8 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - セレーナさん» 素敵なコメントを頂いていたにも関わらず、返信が遅くなってしまい申し訳ありません。 本当に今更ながら、更新をスタートしたのでぜひ書かせて貰います! コメントありがとうございました^^* (2021年5月29日 2時) (レス) id: 202ff73bc8 (このIDを非表示/違反報告)
リナリア(プロフ) - おかえりなさい!待ってましたー!! (2021年5月28日 8時) (レス) id: 4b540219b5 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ - 面白い作品です!オリジナルか原作の作品で、恋愛や殺人などの狂っている役を夢主ちゃんでやってほしいです!!そしてその作品の予告編から本編までを観たジェネや三代目や俳優女優さんやジャニーズやアンチがないSNSの人達の声などもお願いします!更新待っています! (2020年7月18日 20時) (レス) id: d1564fd94f (このIDを非表示/違反報告)
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