笑っていて欲しくて。６ーRyota.kー

２７６ 夢主side ページ34

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父｢A少し大きくなったか？｣


『え、今それ言う？』









あっという間に1日も終わり



旅館で夕食を食べ終え

みんなで寛いでいた時のこと



一日一緒にいた人とは思えない発言に思わず目を見開く









山田｢太ったって言いたいんじゃねぇの？笑｣


『ツアー中で筋肉量が増えただけでーす。小さいからって僻まないでよ』


山田｢お前マジで唇縫うぞ｣









先に煽ってきたのはそっちだし

真実を言われたからって逆ギレしないで欲しいよね！



身長と一緒で心まで狭いんだから

なんて発言は流石に修羅場展開になりそうなので飲み込もう









母｢もう18になるんだものね｣


『気が早いよ。早生まれだからまだまだ』


母｢気持ちの問題よ。ほんと、大きくなったわ｣









感慨深いって表現は半分間違ってるかな



切なさはあれど、思い出という思い出はない





私からすればあっという間でも

母達からすれば急に成長した娘




拒絶していた10年


17歳の子供を果たして大人と呼んでいいのか

それは考え方次第だろうけど



少なくとも私は

お世話をされる子供ではなくなってしまった









母｢こうして家族で集まれたこと凄く嬉しいわ｣









重く受け止めなくてはいけないのだ

私か招いたこの事態を


母から奪ってしまった母娘の時間というものを









『また、来年も来たいね』









今度こそしっかりと向き合って。

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