198 岩田side ページ5
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『あ、先にお手洗い行ってきていい?』
登坂「ここで待ってるから早く戻ってこいよ」
『りょーかい!』
中学生のわりに成長しきった背中を眺め
まだこれからの未来は全然先だというのに
今から寂しさを感じてしまう
って。その前に怒らせる方が先か
岩田「あー。せっかく機嫌治ったのになぁ」
登坂「いつも不機嫌じゃねぇか」
岩田「それは相手が臣さんだから」
登坂「はぁ?どういうことだよ」
「なーにこんな所で喧嘩してるんだ」
ちょっとした言い合いをしていたら
聞きなれた声に名前を呼ばれて思わず背筋が伸びた
振り返った先にいたのはこれから挨拶に行こうと思ってた人物
「「HIROさん!?」」
HIRO「お疲れさん
にしても色男はスーツが映えるねぇ」
岩田「いえ!全然そんなこと!」
登坂「HIROさんの方がお似合いです」
HIRO「お〜、臣も人をおだてるようになったかぁ」
尊敬してる人なだけに緊張はあるけど
俺達にとってはもう一人の親みたいな人
いざとなったら頼りになるし
なんなら今回だって・・・。
HIRO「で、噂のAちゃんは?」
登坂「今ちょうどトイレ行ってて」
岩田「もうすぐ戻ると思うんすけど」
登坂「と、噂をすれば・・・。」
たくさんの人がいる会場内
中には綺麗な女優やモデルだっているのに
そんな空間に臆することなく
負けず劣らずの美貌を見せつけて堂々と歩く妹
岩田(ガキのくせにすげぇメンタル・・・。)
そう、思ったのは俺だけではないみたいで
同じ方向を見ていたHIROさんの顔を盗みみれば
新しい可能性を見つけた時のような
なんとも言えない高揚感を隠した顔をしていた
『ごめん、お待たせ。それじゃーいこっか』
岩田「どこに?」
『・・・どこって・・・?会わせたい人いるんでしょ?』
登坂「は?」
『なに。2人がそう言ったんじゃん』
登坂「いや、お前・・・。」
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のあ(プロフ) - お願いします! (2020年4月19日 8時) (レス) id: 72cecb752f (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます^^ 少しでも読者の皆さんのご期待に添えるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします! (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - こんにちは!いつもみてます!続き楽しみにしてます! (2020年4月18日 15時) (レス) id: 72cecb752f (このIDを非表示/違反報告)
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