２１８ AKIRAside ページ25
→
AKIRA｢ちなみにそのストレスというのは･･･？｣
｢それはですね･･･。｣
ここまで聞いときながらなんだけど
流石に要因まではプライバシーなのか口ごもるドクター
マネ｢保護者代理として見過ごすことは出来ません。話を聞かせて下さい｣
芯のあるマネージャーの一言に
重く閉じた口がゆっくりと開く
「家族、という
この世で一番逃れることの困難な絆
椎名さんはそれに何年も悩み、抱え続けてきました」
予想はしてたけど
やっぱり関連するのは家庭環境
仲がよくないのは知っていたものの
そんなに追い詰められいたことになんて知らず
気づいてやれなかった自分に腹が立つ
｢彼女が初めて受診したのは去年の6月
忙しい仕事での身体的な疲れが
精神状態をグラつかせたのでしょう
あの歳の女の子が人生の半分以上背負ってきたストレス
正直、重症です。重度です
精神状態だって日々のカウンセリングと毎日の薬でやっと保たれてるようなもの
いつ壊れだった可笑しくないんですよ」
Aを診てきたお医者さんが
これほどまでのことを言うんだ
あいつは俺たちの知らない所で
どれだけ苦しんできたんだろう･･･。
｢先週、深夜に1本の電話がかかってきました
そんな時間にかかってくるのは中々ないので
驚いて電話に出てみれば･･･。
『大切な人と喧嘩してしまった』
『私が弱かったから』
『兄だったらもっと上手く人間関係やれるのに』
そう言って。彼女、初めて泣いたんです
何回も何回も
『ごめんなさい、ごめんなさい』って繰り返しながら
医者として情けなくなりました
謝るのは不甲斐ないこちらのセリフだというのに｣
AKIRA｢どうして･･･？
どうしてそのことをもっと早く･･･！｣
マネ｢ちょっ、落ち着いて！！｣
もし、もっと早く言ってくれていたら
Aはあんなに傷つくこともなかったかもしれねぇのに･･･！
どうしようもないやるせなさに
立ち上がって突っかかりそうなった俺を止めるマネージャーさん
いくら興奮状態だろうと
女性に止められてまで暴れるなんて事は出来ず
大人しく座ったものの
やっぱり残るのは悔しさだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のあ(プロフ) - お願いします！ (2020年4月19日 8時) (
レス) id: 72cecb752f (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます^^ 少しでも読者の皆さんのご期待に添えるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - こんにちは！いつもみてます！続き楽しみにしてます！ (2020年4月18日 15時) (レス) id: 72cecb752f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
