笑っていて欲しくて。４ーRyota.kー

１８５ 片寄side ページ41

→









数原｢なんや、随分遠くまで買いに行っとんなー。思うたらこんな所で茶してたんか｣









Aと別れて非常階段を出たものの

楽屋に戻れるほどの元気は全然なくて


仕方なく自販機の隣の椅子に座ってたら

近づいてきたジェネのオラオラお兄さん









片寄｢財布を忘れて取りに戻るか格闘してました｣


数原｢15分も？｣


片寄｢まぁ｣


数原｢お得意の仔犬フェイスでそこらの大人におねだりすればええやん｣


片寄｢･･････龍友くん。｣


数原｢気色悪っ！やる相手間違っとるわアホ！｣









とか言いながら買ってくれる辺り

ほんと龍友くんってツンデレだよね


ありがたくゴチになります









数原｢王子でも振られることあるんやなー。｣









｢もっとつめろや｣

なんて、大して狭くもない椅子なのに押し込んで隣に座ってきた相方



なんにも話してないのに

やっぱり伝わるもんなのかな









片寄｢やっぱ振られたことになんのかぁ｣


数原｢･･････！？まじ･･･？

え、振られ･･･？告、え、な、は？は？は？｣


片寄｢人の不幸面白がんないで下さいよ｣


数原｢面白がってないわ！！！

ってかまじで告ったん？誰に？？？｣









なんで逆ギレされてるんだろう

というか勢い余ってコーヒー溢れてるし



本当は人に話す気なかったけど相方だし

むしろ一人で抱えてる方が色々辛いから









片寄｢告っては無いです

ただ、泊まりとかそういうのは友達として行き過ぎてるからちょっと距離置こ〜的な｣









いくら人影がないからと言って


Aが意識してるなら

俺が邪魔するわけにはいかないし


名前はださなくとも

さっきまでしてた内容だから分かるよね









片寄｢それ聞いて俺、めちゃ嫌だなー。って｣


数原｢言ったん？｣


片寄｢まさか。

そもそもなんで嫌なのか分かってなくて


すんごい色々思い浮かべて考えた結果




俺、アイツのこと好きなんだな。と｣









・









・









数原｢･･････え。｣


片寄｢？｣


数原｢まてまてまてまて！

なにアホなことぬかしてんねん｣


片寄｢･･･え。｣


数原｢今更すぎやろ｣


片寄｢え･･･？｣


数原｢そんなことみんな知っとるわ｣

１８６ 片寄side→←１８４ 片寄side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す