笑っていて欲しくて。４ーRyota.kー

１６７夢主side ページ23

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『カウンターじゃなくていいの？』


片寄｢え、なんで？｣


『あっちのが店長さんと喋れるじゃん』


片寄｢あ･･･、あぁ。うん、全然平気！あの人声通るから｣



店主｢おーい！何飲むー！｣









カウンターの奥から聞こえてきた大きな声に

｢ほらね？｣と、涼太君が笑って答えた









片寄｢A何飲む？｣


『烏龍茶で』


片寄｢了解｣









あんまり大声出してるイメージなかったけど


そこは流石地元というべきか

負けじとオーダーを叫んだ涼太君の顔はどこか嬉しそう









片寄｢あの店長さんと父親が仲良くてよく家族と来てたんだよね｣


『へー！数年前の片寄チルドレンがここにいたのかぁ』


片寄｢そう、チルドレン(笑)

居酒屋さんだけどほんまにたこ焼き美味しいから！！｣









本来の目的からズレているこの場所に

ほんのりと謎を抱いていた私の気持ちが伝わったのか


ちょっと前のめりな弁解が入る









店主｢涼太はうちのたこ焼き大好きやもんなぁ｣









そう言いながらドリンクを持ってきてくれた店長さんにお礼をして

お疲れ様の乾杯をしてから一口流し込む









店主｢残りモンで作ったやつが今ではうちの看板よ｣


片寄｢メニューに乗ってないから知る人ぞ知るって感じだけどね

他になにか食べたいものある？｣


『いや、もうそこはお任せです』


片寄｢いつまで畏まってるの(笑)｣


店主｢Aちゃんは食べれんもんとかあるんか？｣


『好き嫌いはない方だと思われます！！』


片寄｢他己紹介？？｣









どうやら私は想像以上に人見知りらしい


ケラケラ笑ってる涼太君に突っ込む余裕が無いくらい自分でも何が何だかさっぱり









片寄｢じゃあ今日は全部店長のオススメで！｣


店主｢おう！うまいのたらふく食わせたるわ！｣

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