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161 夢主side ページ17











『ぬぁん。結構高くなりそう』









「いってらっしゃ〜い」というお姉さんの声に送られ

地面からゆっくりと離れていった私達


何気人生初の観覧車

案外怖いのかもしれない









AKIRA「苦手だったか?」


『ほどよく』


AKIRA「どっちだよ」









普通にしてる分はいいけど

意識すると怖くなるとかそういうやつですね









『あ、5秒タンマ!』


AKIRA「・・・?なんだそれ?」


『ビタミン剤。肌質気にしなきゃなんで』


AKIRA「へー、俺も飲もうかな」


『AKIRAさんがツヤツヤお肌とかウケるんで大丈夫だと思いますよ』


AKIRA「どういうことだ、おい」


『え?そのままの意味?』









素直に答えたら狭い個室でしばかれそうになりました


あぁ、こわいこわい




そっからたわいもない話をして

半分を超えた頃



ふと口を開いたAKIRAさんの声が真剣に響いた









AKIRA「なぁ、さっきの話」


『さっき?』


AKIRA「芸能界がどうのこうのって」


『あー』









別にそんなピックアップされるようなものでもないし


「気にしなくていい」って伝えようと思ったのに

何かを決意したようなAKIRAさんの表情に何も言えなくなってしまった









AKIRA「お前はもうちょっと子供らしく生きていいんじゃねーか?」


『といいますと』


AKIRA「色々と背負い込みすぎだってこと

遠くから見てる俺ですら思うんだからそりゃ相当なもんだろうよ



俺はAについてそんな知ってるわけじゃないし

当人じゃないから全部理解してやることは出来ない


けどよー。

そのくっそ生意気な仮面の下に色々抱えてるのは分かるぜ



勿論それをつつかれるのが苦手なこともな」









ニカッって口角を上げながらも

どこかぎこちなく苦笑気味なAKIRAさん







本当の強がりは強がりを見抜かれるのが嫌いだ


だからそういうことは言われたくなかったのに・・・。




分かっているくせにAKIRAさんは言ってくる









(触れないで。)









ここ一時間。色んなことを言ってきたけど

私はいつだって肝心な言葉は放てない



ただ、顔には出てたんだろ

隠す気はなかったから自覚もある









AKIRA「んな顔すんなって」









察してくれた私より一回り以上も上な大人は

少し困ったように笑ってその大きな手で頭を撫でた

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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 登坂広臣、岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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Lin(プロフ) - ミントさん» コメントありがとうございます^^* めちゃくちゃ嬉しい言葉に執筆欲が湧きました!! 更新が頑張らせていただきます!! (2020年1月5日 5時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - hartさん» コメントありがとうございます ^^* 中々更新が進みませんが・・・頑張りますねっ! (2020年1月5日 5時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - いつも続きを楽しみにしてます!!! 今個人的に1番推してる小説です...!!! これからも更新頑張って下さい!! (2020年1月5日 4時) (レス) id: 024149eee5 (このIDを非表示/違反報告)
hart - 続き楽しみにしてます!体調に気をつけて頑張って下さい!! (2020年1月3日 22時) (レス) id: 3bd5fd11ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lin | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年1月2日 1時

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