笑っていて欲しくて。４ーRyota.kー

１５７ 白濱side ページ13

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まず一つ言いたいのは

Aちゃんには記者会見とか向いてないということ




緊迫しなきゃいけない現場が和んだ気がするもん


着席して一礼すると山田君がマイクを持った









山田｢この度は僕達の軽率な行動により、このような騒動を招いてしまい大変申し訳ありません

この場をお借りして関係者の方々、応援して下さっているファンの皆さんに深く謝罪申し上げます｣









話よりも頭を下げるタイミングに集中してるであろうAちゃん

仲良いから何となく気づけることなんだけど



色んな大人から言われたんだろうなー。




始まる前はあんなにドキドキしてたのに

こんなに和む会見は個人的に初めてだ









「会見に応じられたということは交際を認めるということでよろしいでしょうか」


山田｢結論から申し上げますと

報道にあるとおりの交際関係は一切ないと断言させていただきます｣









開始早々の発言にきられた大量のフラッシュ

こちらサイドもその言葉にとりあえずは一安心









「では報道内容は全くの異なる事実だと？｣


山田｢いえ。あの日僕が彼女の家に行き実家に連れて帰ったのは本当です｣


｢交際関係の無い椎名さんをどういった意図でご自身の実家に招いたのでしょうか？」




関口｢母親がファンだから会いたがってたに一票｣


小森｢それネットの書き込みにあったやつでしょう｣


佐野｢メンディーうるせぇ｣









玲於の口の悪さはいつものことだけど

いつもに増して酷いのはAちゃんが関連してるから？


涼太なんて一言も発さずに画面を見つめてるし




遠回しな言い方してないで

さっさと真実だけ話してくれないかなー。


なんて思っていた矢先









山田｢椎名Aと僕、山田涼介は


同じ両親から産まれた正真正銘の兄妹であることをご報告させていただきます」







「「きょう･･･だい･･･？」」









ザワザワと生放送だというのに戸惑う現場の様子が

画面越しに伝わってくる



というかこっちだってそんなすんなり呑み込めない









山田｢お互い仕事の関係上1人で生活してはいますが

帰るべきは場所は同じ



報道にあった日も実家帰省の約束をしていた彼女を迎えに行っただけで

やましい事実は一切ありません





たくさんの方に混乱を招き

ご報告が遅れてしまっまた事

ここまでの事態に及ばせてしまった自身達の甘さに改めて深く謝罪申し上げます」

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