176 夢主side ページ32
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止め方の分からないそれは永遠に流れ続け
そっと伸ばされた暖かい手に拭われた
『ごめんなさい・・・ッ
泣かない、つもりだったんですけど。』
ごめんなさい、ごめんなさい。って
止めたいのに謝ることしか出来なくて
あー、私結構我慢してたのかな?
なんて場違いもいい所
自分で課したルールに苦しんでバカみたい
母「謝ることなんてないのよ」
頑固者の私には受け入れ難い現状の筈なのに
心までを包み込むかのように優しく、暖かい抱擁からは離れられなかった
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『すいません・・・。
つい感傷的になってしまって。』
ものの数分ほど
優しい腕の中で泣き続けた私はやっと冷静になって
分かってはいたけどやっぱり後悔した
母「いいのよ。全然謝るほどのことじゃないもの!」
『本当に、もう・・・もっと強くなります。』
母「あらどうして?」
『弱いから、ですかね?』
私の返答に首を傾げるお母さん
何かおかしいこと言ったかな?
誰にも迷惑かけたくないから強くいたいって結構普通だと思うんだけど
母「弱くない人間なんていないわよ」
『そう、ですけど
それを見せない強さが欲しいんです』
母「やだ!かわいくない!」
『えっ、か、かわい・・・!?』
母「完全に自立してる女よりちょっと抜けてる女のがモテるわよ〜」
『えぇ・・・。』
思わぬ方向からの打撃に言葉もでない
今、完全にそういう流れではなかった気がするんだけどな
母「辛かったら引いていいの
周りにたくさん甘えてればいい
逃げる慣れさえつかなければ
甘さに酔うような自分にならなければ」
学校の先生だから?
一人の子を育てたお母さんだから?
しっかりと支えのある意見に思わず納得してしまう
自分の意見は曲げない頑固なこの私が
母「さてさてあんまりAちゃんを拘束してると涼太に妬かれちゃうから(笑)
そろそろリビング戻らなね」
『ふふ、妬いてる涼太君なんて演技の時くらいですよ』
母「・・・・・・うちの子も苦労してんのねぇ」
『・・・?結構映画は順調らしいですよ?』
母「これが噂の椎名ワールド」
『え、なんですかそれ』
母「こっちの話よ〜」
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Lin(プロフ) - ミントさん» コメントありがとうございます^^* めちゃくちゃ嬉しい言葉に執筆欲が湧きました!! 更新が頑張らせていただきます!! (2020年1月5日 5時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - hartさん» コメントありがとうございます ^^* 中々更新が進みませんが・・・頑張りますねっ! (2020年1月5日 5時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - いつも続きを楽しみにしてます!!! 今個人的に1番推してる小説です...!!! これからも更新頑張って下さい!! (2020年1月5日 4時) (レス) id: 024149eee5 (このIDを非表示/違反報告)
hart - 続き楽しみにしてます!体調に気をつけて頑張って下さい!! (2020年1月3日 22時) (レス) id: 3bd5fd11ab (このIDを非表示/違反報告)
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