笑っていて欲しくて。３ーRyota.kー

１０９ 夢主side ページ13

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『･･････』


登坂｢･･････｣


『･･････おかえりなさい』


登坂｢･･････ただいま｣



岩田｢だから俺の家だって｣









突然のことに一瞬フリーズしちゃったけど

いつも通りの対応で何とか応える



ツッコミを入れた巻き込まれ剛君は

｢まぁ、いいけど｣なんて言ってリビングに行っちゃって



いきなりの二人きりでまたもや気まづい雰囲気に









登坂｢隣行っていいか？｣


『どうぞ』









広いベットだから別に私は寝転がったままでいいんだけど


流石にそれは格好がつかないので

2人並んでおすわりを









登坂｢悪かったな｣









たった数秒

落ち着く間もなく先に口を開いたのは臣君の方









登坂｢お前の意見も聞かずに決めつけて怒鳴って

この前も同じようなことしちまったし･･･。｣









敢えて葉月さんの名前を出さないつもりなのかな



どうしてそこまで嫌うのは私には分からないけど

臣君は意味もなく人を貶す人ではないから









『うんう。こっちこそごめん

誤解されるような行動とったのは私の方なのに』









信じてるもん。

冷静になればちゃんと分かること









登坂｢お互いに悪かった。ってことでいいか？｣


『うん』


登坂｢じゃあ解決｣









言い合いとかそういうのはよくあるけど


こうやってお互いが衝突して

気まづくなるほどの喧嘩は今回が初めてで




案外終わりはあっけないものだったけど



やっぱり心労に来るものが多少はあった









『･･･臣くん』


登坂｢なんだよ｣


『･･･察して』









こうやって一歩詰め寄って

せっかく距離を近めたんだから









登坂｢ガキだなぁ｣









憎まれ口を叩きながらも

しっかりと感じ取ってくれた臣君は



ご期待通り優しく抱きしめてくれた





あー。好きです。

最高のお兄様

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