笑っていて欲しくて。３ーRyota.kー

１０８ 夢主sideー仲直り編ー ページ12

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岩田｢お、帰ってきたかな｣









ベットに潜り込んだものの

大して眠気があったわけではなかったし



剛君に勉強を教えて貰うこと1時間強


部屋に響いたインターホンは

状況や口ぶり的にきっと臣君で間違いない










岩田｢そんな顔すんなよ

どーせ仲直り出来んだから｣


『確証は』


岩田｢俺がいる〜」









それのどこが確証なのか

問いたいけれど安心感があるのもまた事実



甘い顔とは裏腹に

玄関に向かっていく広い背中を見つめて思った









登坂｢ただいま｣


岩田｢俺の家･･･。｣


登坂｢そう固くなんなって｣









下のエントランスの番号は知ってるからか

心の準備する間もなく聞こえてくる声









登坂｢アイツは？｣


岩田｢部屋で課題やってます｣









それが私の事だと気づけないほど鈍感じゃないし




来るよなー。絶対来るよなー。

なんて、どこかの芸人さんみたいなことを心で呟きながら待ち構えていれば




二人の会話は一切聞こえなくなって静寂が続く









『･････････』









入ってこないんかいっ！



一向に開く気配のない扉に思わずツッコミが･･･。




もう。こっちの無駄なドキドキ返してよ









『･･････ぬぁぁ』









そんなこんなで

一瞬にして開放感の解き放たれた部屋



思わずそのままベットに倒れこめば



やっぱり私はタイミングの悪い女らしい




急に開いた扉の先に

なんとも言えない顔をした臣君と目が合った

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