１１１ 夢主side ページ15
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『部屋、行ってきてもいい？』
この空気に耐えきれず
逃げるように言葉にした私に笑顔で頷く母
『ふぅ』
一人になれた空間でやっと息ができたような気がする
かと言ってずっと住んでいたこの部屋が落ち着くという訳でもなくて
未だ綺麗に残されるココを見て渦巻く微妙な心境
お兄ちゃんの部屋はもうないのにどうして私だけ･･･。
まるでさっさと帰って来いって言われてるみたい。
･･････。あー、もう！考えるのはやめ！
さっさと目的を済ませちゃおう
『確かこの辺に〜』
暗い気持ちを振り切って
本来の目的であった番組で使う為の昔の写真探し
あまり率先的に写真に映るタイプじゃなかったから
そんなに量もなくてこれなら全部持ちかえれそう
溜まっていたLINEを返信してからリビングへと戻る
相変わらずのカモミールとハーブティの香り
母｢あら、もういいの？｣
『うん。紅茶ご馳走様』
母｢ご飯食べていくでしょう？
お父さんも今日は早く帰ってくるって言ってるし｣
早くなんて言ったって
あと3時間はあるでしょ
それまでこの空間で二人きり･･･。
『･･･ごめん、今日は難しいかも』
先を考えたら咄嗟に口から出てきた言葉
例えそれが逃げだ。と、言われても
訂正する気はないしそれでもいいと思えた
母｢お仕事？｣
『･･････』
母｢朝もしてきたんでしょう？｣
『････うん。』
母｢ちゃんと休めているの？｣
『平気』
母｢詰め込みすぎよ
貴方はまだ高校生なんだから。なんならお母さんから事務所の方に･･･｣
『大丈夫だから･･･！』
母｢･･･A｣
『本当に平気！お母さんは何も気にしないで
私は私なりに生きてるし！それに･･･
･･････ｯ。ごめん、なんでもない』
こんな所で崩すなって
頭に流れた警告が途中まで放った言葉を咄嗟に止めた
母｢どうして貴方はまたそうやって･･･。｣
俯いた私には母が今どんな顔をしてるのか見えない
でも、ずっと一緒に暮らしてきた人だ
見なくたってなんとなく分かってしまう
母｢黙ってちゃわからないわよ」
大切にしたいからこそ
余計なことを言って壊したくないのだと
心の中でだったら何回も言えるのに
肝心な時に私の口は動いてくれない
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Lin(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！ 中々ストーリーが進まず申し訳ありませんが、そう言って貰えると励みになります！今後もよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年12月14日 4時) (
レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 更新嬉しいです^ ^ (2019年12月12日 11時) (レス) id: 2a50d2a929 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - えだまめさん» コメント応援ともにありがとうございます！！！ この作品をそんなにも推していただけて本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2019年11月1日 14時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - 移行お疲れ様です！更新されて読むたびに高評価押してしまいます（笑） それぐらい大好きな作品です！これからも応援しています！ (2019年10月31日 23時) (レス) id: 83643b9572 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - るぷす?＆しゃーろっく?さん» コメントありがとうございます！！！ ご期待に添えるよう頑張ります(^^) (2019年10月31日 23時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
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