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94 夢主side ページ47











登坂「は?」









ドスの効いた声

臣くんが怒ってるのは分かってる





でも私は悪くないもん


勝手に難癖付けて

全く理解しようとしてくれないのそっちだし









登坂「てめぇ今なんつった」









臣君の視線がやっとスマホから外れて


寝転がっていた姿勢から座り直したことにより

気迫も含めて増し増しで恐面



それでも私だって一方的に言われる覚えはないから、負けじと睨み返す









登坂「何ガン飛ばしてんだよ」


『ブーメラン』









止めなきゃ行けない

心のどこかではちゃんと分かっているのに


どうしても折れたくない気持ちもどこかにあって




立ち上がった臣君がズカズカと詰め寄ってきて

大きな身体が目の前に覆いかぶさった









登坂「いつからてめぇはそんな不埒な女になったんだよ」


『だからたまたまだって。聞こえてる?

なんも悪いことしてないんだからいいじゃん』


登坂「なんもねぇ奴が朝帰りするか、普通


いくら芸能人だろうが

お前はまだ保護者の監督下にあるクソガキだからな」


『葉月さんにはちゃんと伝えてあったもん!!!』


登坂「・・・・・ッ・・・信用なんねぇだろ


マネージャーは親じゃない。事務所側の人間だぞ

いつ不祥事を起こして切られるかもわかんねぇ」


『・・・・・・はあ?』









私以外の人の悪く言われたから怒った

なんていい娘ちゃんぶるつもりは無いけれど



一緒の芸能界で

マネージャーという関係を知ってる臣くんがそれを言うことには納得なんてできなくて









『朝から頭に血ぃのぼりすぎてんじゃないの?』


登坂「あん?」


『お節介、面倒臭い、関係ない


何回言えば気が済むわけ。いい加減わかってよ



私、憶測でそういうの言われるの嫌い




勝手に決めつけるなら踏み込んでこないでよ』









言い過ぎだ。


わかっているのに。言った途端後悔するなんて馬鹿みたい

そう、思ってるのに









登坂「好きにしろよ」









バタンって荒々しく閉められた扉

一気に虚しい空気だけが取り残される









『喉いった・・・。』









小さく呟いた声は

大きい図体が無くなったお陰かやけに大きく響き渡り


寂しさと虚しさをより一層感じさせた









(薬飲んどかなきゃな)









芸能人、ですし。


こんなことで仕事に支障はきたせないもんね




・・・わかってるよ。そんくらい

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Lin(プロフ) - 詩暢さん» コメントありがとうございます!中々更新できませんが、そう言って貰えると励みになりますね! 今後もよろしくお願いします! (2019年10月26日 1時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
詩暢 - はじめまして!素敵なお話だったので、一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます! (2019年10月25日 1時) (レス) id: 8dc39097c3 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - 黒武さん» 最近更新スピードも落ちていていると言うのに・・・。本当にありがたいです!!! 少しでも高評価が増えるとモチベーションも全然変わってくるので、もう少し頑張ってみます! (2019年10月18日 15時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - ☆10押してきました。評価0.1上がりましたよっ! (2019年10月16日 20時) (レス) id: 9328a96416 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - えだまめさん» いつも読んで頂きありがとうございます!! 暖かいコメントを頂けることが励みになりこの作品を続けて行こうと思えるので本当に感謝です・・・! どうか今後もよろしくお願いします! (2019年9月30日 10時) (レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lin | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月19日 1時

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