笑っていて欲しくて。２ーRyota.kー

５９ 夢主side ページ12

→









山崎｢なんか二人、急激に仲良くなった｣









撮影が始まって二週間


キラの仲間役だから窪田さんと接する機会が多く


面白さもありつつ大人で余裕のある彼と打ち解けた私は

なにかと窪田さんの隣にいることが増えた









『一緒にいると落ち着くんで』


窪田｢俺もAちゃんといると飽きなくて好き｣


山崎｢いいなー。俺なんて嫌われる一方なのに･･･｣


『別に嫌いじゃないですよ。好きじゃないだけで』


山崎｢微妙な心境｣









今来たばかりだというのに

慌ただしくも監督に呼ばれちゃった賢人君









窪田｢なんで賢人君のこと避けがちなの？｣









出番がまだな者同士ボーッとセットを眺めていたら

急に窪田さんがそんなことを聞いてきた









『避けてます、よね』


窪田｢そう見えるかな」


『うーん。なんだろ。


初めて会った時、距離感が近すぎて

未だに警戒しちゃうっていうか･･･。』


窪田｢なるほどねー。そりゃ女の子だもんね｣









「うんうん」って同意してくれるのはありがたいんだけど



口にしてみたら私、結構酷いことしてる


特に明確な理由もないまま

好意を抱いてくれてる人から逃げるなんて









窪田｢ふふっ｣


『･･･？なんですか？』


窪田｢自分で言って複雑な顔してるから｣


『私だって思う所はあるんです。』


窪田｢じゃあ改善してみたら？｣


『今更？』


窪田｢全然今更じゃないよ

人間関係に遅い早いなんてないから



むしろ自分が思った時に行動しない方が後悔すると俺は思うな｣










やんわりと笑ってアドバイスをくれた窪田さん


これでも11歳も年上のお兄さんだから

私なんかよりも人生経験が豊富で









『窪田さんのそういう所好きです。尊敬します』









ちょっとだけ頑張ってみよう

って意気込めたんだ

６０ 夢主side→←５８ 夢主sideーDEATH NOTE編ー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す