笑っていて欲しくて。ーRyota.kー

４１ 片寄side ページ43

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『･･･涼太くん』









熱い眼差しに捕らわれ

甘えた声に逃げる気をなくし



吐息が伝わる程の距離にある整った顔を見つめる




その距離わずか3センチ。



唇が触れ合うその瞬間

誰もが固唾をのんだその時がなぜ起きたのか




それは1分前ほどに遡る









＿＿＿＿＿＿＿＿＿



関口｢あー、俺も青春映画出てーな｣









きっと始まりはそんな言葉からだった


Aちゃんの映画主演の話で盛り上がってたら

突然メンさんがそんなことを言い出して



面白がって便乗した誰かがこう言ったんだ




「Aちゃんと実演してみてよ」



って





わりとノリノリで承諾した本人達に周りがとめることなく


ふざけた裕太君により「アクション！」の声がかかる









《メンちゃん！おっはよ！今日も決まってんねー！》

関口《お、おう》





数原｢普通に照れとるやないか」


中務｢気色悪いっすね」









辛口野次の元進んでいくお芝居









《聞いたよ！B組の足立さんと付き合うことにしたんだって？》


関口《ま、まぁな》


《あんまり遊びすぎるといつか痛い目見るぞ〜！》




関口《俺、今回は本気なんだ》


《へ？》





白濱｢「へ？」だって！やばい可愛い」


佐野｢A最高。関口うざ｣


小森｢ちょっとポンコツのフォローを導入しましょうか｣





中務《ちょっと！あんたがA？

私のメン吾郎に手ぇ出さないでくれる！？》









スマホを構える隼が背中を押し


裕太君(足立)が乱入

どんな茶番劇だ









《て、手出してるって･･･。別に私はメンちゃんと幼馴染なだけで･･･》


中務《はぁん？ただの幼馴染がでしゃばんじゃないわよ！


メン五郎のあーんな所もこーんな所も大きさも知らないお子ちゃまのくせに。･･･ねっ？」

関口《あ、ぁぁ》





片寄｢なんで同意しちゃってんの｣


佐野｢これもうメン吾郎が不適合者」









誰もが間違いないと心の中で思った時

ふと、空気が変わった









《メンちゃんは足立さんのこと、好き？》


関口《は、はい！》


《そっか。･･････そっかぁ》









白濱｢ん･･･？ちょ、まっ！Aちゃん泣いてる！？｣


小森｢やばいやばいやばい！！これは放送事故！」


佐野｢まじで岩さんに殺られる！！｣


数原｢王子！行ってこい！」


片寄｢俺！？」

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