笑っていて欲しくて。ーRyota.kー

３２ 夢主side ページ34

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『･･････』


「「･･････」」









ちょこん。

ってまさにこんな感じだと思う




臣くん家の黒革のソファ左側

いつもの私の定位置に座るのはおこがましくて



その下に正座をしてカーペットの柄を1点に見つめる









登坂｢なんか喋れよ、A｣


『は、初めまして。椎名Aです』


山下｢あ。山下健二郎です｣


岩田｢岩田剛典でーす｣


『ご存知です。』









なんの集まりですか、これは。









登坂｢じゃあそういうことで･･･。健二郎君帰っていいですよ｣


山下｢え！？お前らが呼んどいて！？｣


岩田｢Aと健二郎さんが同じフレームに映る状況とか作りたくないんで大丈夫です｣


山下｢散々な言い様やな！？

俺は帰らへんで！折角の念願に会えたんや！｣









独特の関西弁と若干大きな声


会って数分だけど個性的な人だなぁ

というものがものすごく伝わってくるのが印象




戸惑って中々顔を見れなかったけど


二人と話してるのをいいことに顔を上げて見てたら

ふと視線が絡まって逸らすに逸らせなくなる









山下｢俺、ホンマに大ファンです

ちなみにこの前電話した相手なんですけど！ずっと会いたかったのにコイツら全然会わせてくれへんくて。出演した番組は全部録画して毎日見てます！最近も聞く音楽は9割Aちゃんだし･･･｣


岩田｢健二郎さん長い。大分鬱陶しいよ｣









急なマシンガントークな語りに驚いたけど

何気にプライベートで私のファンだと言ってくれる人と出逢ったのは初めてだ


これでも芸能生活1ヶ月目くらいなんで。









『ありがとうございます！

すごく嬉しくて逆になんて言ったらいいのか分からないけど･･･。べりーべりーはっぴー！です！』


山下｢･･･なにこの子。ほんまに天使なんちゃう｣


『一応人間の純血だと思われますが･･･。』


山下｢･･･無理無理無理。可愛すぎてしんど

ちょっ！岩ちゃん俺と立場交換してーや！｣


岩田｢来世でも嫌っす｣









完全防音のマンションだからって

夜中にぎゃーぎゃー騒ぎ出す大人二人



臣くんは遠くの椅子に座って缶ビールを飲みながらスマホを弄ってる

勢いで来ちゃったけどこの状況で話は出来ないかな







＿＿＿＿ピーンポーン






話すタイミングを見失ってたら


我が家と同じインターホンが鳴り響き

全員の視線が玄関へとむく









登坂｢やべ。来ちまった｣

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