そして君に僕は溺れる ( Yt × Ym ) (ページ4)

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Yt side

｢あの、

その席なんで空いてるか知ってる？｣

するとその子はん？あー、あいつか、と声を漏らし

「そいつ中学校同じだったんだ。

多分そろそろ来ると思うぜ。

いつものことだからあんま気にすんな」

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すると、教室のドアがガラ、と音を立てて開いた

俺はその方向を見た

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目が離せなかった

その子は

《美》

という表現そのままの子だと思った。

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髪は淡い栗色の髪

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肌は雪のように白くて

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形の綺麗な鷲鼻

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そして、

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どこか人を惹きつける、綺麗な瞳

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これが俗に言う

"美少年"

という奴か…と俺は思った

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その美少年は何事もないかのように、教室に入る

そして、その美少年は俺を見て

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『うわー背高いね！

あ、これが俗に言う高身長イケメンっていうのか！

モデルさんみたいだねー』

と、物不思議そうに俺を見てくる

俺は今全くイケメンに見えないはずなのだが。

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こいつは一体何なんだ？

急に初対面で何わけのわからないことを言っている？

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俺が返答に困っていると

担任の薮先生がはぁ、と溜息をつき

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「ちょっとー、中島くん困ってるでしょーが、それと、来るの遅いんじゃないのー？涼介」

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