そして君に僕は溺れる ( Yt × Ym ) (ページ13)

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Yt side

顔も良し。

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スポーツもできる。

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優しくて、誰からも好かれる。

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そんなやまの唯一の弱点

それは

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｢だーから！ここまた間違えてる！

こっちは等比数列を使って解くの！

それは等差数列の解き方でしょーが！｣

『とうさもとうひも一緒だっての！

んなもん分かるか！』

｢あ、やま。ここ計算ミスしてるよ｣

『だーもう！わかんねーよぉ！！』

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そう。

勉強である。

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やまは勉強が苦手で、特に英語が弱い。

少しマシだと思える数学でさえも、このザマである

｢ほんと、よくこの学校入れたよね。｣

ほら、またここ違う、とやまの解いた問題を

採点しながら答える知念

時よりみせるこういうかっこいい姿は

密かに知念ファンを燃えさせるものである。

『そんなの、知念が頭良すぎるだけだろぉ…』

｢はは、まぁ知念は学年で常に1位だから

そう思うのも仕方ないよね。｣

『そういうお前は

何ちゃっかり学年2位取ってんだよお！！』

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実は俺も知念には及ばないが

それなりに頭は良い、と思う。

｢その学年1位と2位がこうして教えてあげてる

んだから感謝してよね。｣

頬杖をつき、むすっとした顔を見せ知念が言う

なんやかんやそう言いながらも熱心に教える

知念は本当にいい子なのだと改めて思う。

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『なんだろ、なんかさ、

俺のやる気が出そうな…そう！

なんかご褒美が欲しい！』

むむむ…と何を考えていたのかと思うと

はっとした声でやまが答える

確かに、やまは何か目標があれば

とことんやりきるタイプだというのは

俺も知念もここ数ヶ月で十分理解した。

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｢なら、ご褒美は

ゆうてぃとデートでどう？｣

知念がニヤリと言い放つ。

ふーん…ゆうてぃとデートね。

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ん？

ゆうてぃ？

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・

｢は？？俺？？｣

まさかそれでやまが食いつくと

思っているのだろうかと思いやまをみると

『デート！？

裕翔とデート！？！？ほんとに！？』

・

うん。

見事に食いつかれました。…恐るべし知念。