行き宛てなしの人生【長兄チョロ】

日が昇る。 ページ13

ここは海岸。

日が昇ってきている。


ここで死んだら、誰にも気づかれないんだろうな。



「チョロ松。カラ松。ごめんな。俺が長男で」



今からそっちに行くよ。


いやまあ、俺は地獄行きかな。


天冠つけないし、もしもついてたら、俺が外す。


チョロ松を騙した罪だからさ。


でもな。カラ松、知っとけよ。


来世どうなるかはわからねぇからな。


俺は悪魔で、チョロ松は、愛の女神か何か。


なんで女神かって？だって、バランスが良いから。


カラ松はなんなんだろうな？


神父、だったら面白いなー。


全員、禁断の恋愛となるわけだしな。



「とゆーわけで、俺の人生、お粗末さまでした！」



海はやけに冷えていて、体温が奪われていく。


無駄に抵抗はせず、沈むところまで沈んで、


浮きあがってきたら、息ができなくなる。



苦しいな。

苦しいな。

誰にも見られないで、人生が終わるんだな。

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