検索窓
今日:8 hit、昨日:9 hit、合計:5,754 hit

スポットライト ページ1

スポットライトは俺を照らさない。

理由はわかっている。

俺は、この主人公よりも劣っているからだ。


中学の時、演劇部だったが、主役に抜擢されることはなかった。

その時死ぬほど悔しくて、隣で笑っている部員を殴りたくなった。

一人だけ孤立しているような、そんな感覚になったのだ。



「トド松、おつかい「あー、ごめん!友達と約束が!」……ああ、わかった」


中学に入ると、性格が変わったりする者が増える。

その中に、俺ら六つ子がいた。


トド松は空気が読め、友達を増やし、

十四松は大人しいが、やはり友達を増やし、

一松はいわゆる根暗になったが、好きなことはしっかりやっている。

一番変わったのは、チョロ松だろうか?

前までは、おそ松と手を組んでやんちゃごとをしていたが、

その数はめっきり減り、学級委員、風紀委員を進んでやるようになった。

変わってないのは、おそ松だ。

いや、変わらない理由は知っている。

チョロ松がいつでも隣に来れるように待っているのだ。



「あ、カラ松。部活あるなら、おつかい任せてよ」

チョロ松が俺に話しかける数は増えた。

「いや、今日は部活はないんだ」

「んー、じゃあ、手伝うよ。その代わり、勉強教えてくれないかな」

俺は勉強はほとんどできない。

なぜ俺に頼んだんだ?

「あ、英語だけ!お願いできる?」

英語か。確かに、英語なら他の兄弟より俺の方が得意だ。

「全然大丈夫だ」



最近の身の回りの話を、チョロ松は俺にしてくる。

第一希望の学級委員になれただとか、先生に褒められたとか。

とても楽しそうに話す。

こういう時間、チョロ松を独り占めしてる気分で、一番好きだ。

悩み事→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 長兄チョロ , BL松   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

緑茶(プロフ) - 読みやすいなんて行っていただけて嬉しいです!三男受けはやっぱ良いですよねー (2016年4月17日 21時) (レス) id: 57e709f830 (このIDを非表示/違反報告)
片桐(プロフ) - おそチョロ、カラチョロ、長兄チョロは最高ですねー。作者さんの書かれる小説は私的にすごく読みやすいですし、とても面白いです。終わって欲しくない気持ちと完結を応援したい気持ちが半々です……っ!!(占いツクールには三男受けが結構多くて嬉しいぜ) (2016年4月17日 21時) (レス) id: 11472e711f (このIDを非表示/違反報告)
緑茶(プロフ) - 長兄チョロいいですよね!更新頑張ります! (2016年4月14日 21時) (レス) id: 57e709f830 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 長兄チョロとかほんと…好き過ぎて…更新がんばです!!!!! (2016年4月14日 21時) (レス) id: 70777f6b7b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:緑茶 | 作成日時:2016年4月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。