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5話 ページ6

即位式前日

「スウォン様。即位式の準備は全て整いました。後は、明日を待つのみです。」
「お疲れ様です。イオリ
いつもありがとうございます。
事務処理も手伝ってもらって‥」
「‥いえ、当然のことです。
王妃兼護衛者ですから」
私は、そう微笑んでて言う
「ふふっ。イオリらしいですね。」
スウォン様も笑ってくれた。
我が主には笑ってくれていた方がいい。
「護衛ではなく本当の王妃になってくれても
いいんですよ?」
これは‥
笑えない冗談です‥スウォン様‥‥
「冗談はよして下さい。
妃は仮の身分。本当は貴方様の護衛者です」
「つれないなぁ。イオリは‥」

「お話し中、失礼します。
スウォン様、イオリ様
火の部族、カン・スジン将軍のご子息
カン・テジュン様がお会いしたいそうです」
ケイシュク參謀に呼ばれ私とスウォン様は
テジュン殿のもとに向かった。
即位式の前日に何の用だろう?
それにはスウォン様も心当りが無いようだった

悪い知らせ‥?
私はテジュン殿に会って直感した。
様子がただ事ではなさそう

「やあ、すみません〜お待たせしてしました
テジュン殿。どうされました?‥‥。」
スウォン様もそれに気付いた様子
わずかに眉をひそめていた。
「大事な即位式の前日に申し訳ありません
‥‥貴方様にどうしても
お渡ししたいものがあって参上しました。」

テジュン殿から渡されたのは
白い紙包み
中には‥綺麗な髪‥
暁の色をしていた。

これは、ヨナ様の‥‥


「風と火の土地の境‥北山にて

ハク将軍とヨナ姫を追いつめ

あと少しというところで

2人は谷底へ‥‥」

心臓が止まるかと思った
一瞬、私の時は止まったかもしれない
ヨナ様とハク様が

もう‥‥‥いない、なんて‥‥‥

私は、その場で泣き崩れるしかなかった。

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設定タグ:暁のヨナ , スウォン , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時

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