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2話 ページ3

ヨナ姫様
16歳の誕生日の夜

あの時の私は気づけなかったんだ。
城で起こっている出来事に

"このままでは国が弱くなる一方
国の為に私にできることをしてみます"

この、言葉の意味に
気づいたときには遅かったのだ



物陰に身を隠した私は
あり得ないものを見ている‥
スウォン様に大刀を向けるハク様
目に涙するヨナ姫
スウォン様の冷たい瞳


「スウォン様が‥イル陛下を‥‥」

今、耳にした事実が信じられない‥
ヒュッ、飛来した矢によりハク様達は、
走り去っていったが見つかるのは時間の問題
もし見つかったら‥‥。

でも、スウォン様を裏切れない。

私はひそかにハク様達の後を追う
‥‥でも、行ってどうするの?
ハク様達は私の事も疑うだろう。
それなら‥‥
足を止め、わざと兵達のいる方に走り
大きな声をだす。
今、目覚めやって来たかのように。
「スウォン様は!?
これはどうなっているのですか!?
スウォン様ッ!!」
私はハク様達と反対方向にとにかく走る
目立ちさえすれば良いのだから。



ハク様達逃げれただろうか?
ミンスも兵を引き付けたおかげで無事に裏山に行けたと思う。そう、願いたい。

ハク様、ヨナ様ご無事で。

「イオリ、何故ここに?
あなたは寝ていたはず‥‥」
「‥睡眠薬でも入れましたか?
生憎、目が覚めてしまいました。」
そう答えると、あの冷たい瞳が私を見る
「‥イオリ。貴方はどうしますか?
‥‥知っているんでしょう?事実を」
やっぱり私がわざと目立ったことバレてた
みたいです。‥‥私は、
「スウォン様にどこまでもついていきます。
共に高華国を建て直しましょう」
「ありがとう、ございます。」



思い出していた
暖かい記憶と、あの夜のこと。
辛さ、苦しさ、楽しさ、嬉しさ‥
全て入り交じり、とても、広く感じる‥緋龍城‥

「イオリ様。スウォン様。
将軍の皆様がお集まりになられました。」
「ありがとう。ケイシュク參謀
‥‥‥行きましょう。スウォン様」
「そうですね」


私はスウォン様と茨の道を行く
誰に恨まれようとも‥‥憎まれようとも
貴方に忠誠を誓う

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設定タグ:暁のヨナ , スウォン , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時

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