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髪切り騒動3 ページ14

ザワザワと周りがざわめき出した。

ヴ「A、どういうことよ?」

貴「そのまんまですよ。僕の髪を切ったのはこの人です。」

その言葉で周りはシーンと静まり返った。

ポ「なっなにを根拠に言ってるんですか!!!」

貴「へぇ…シラを切るつもりなんだ?僕の髪を身につけておいてよく言えたね。」

髪を身につける。
一体どういうことだと皆一様に思ったはずだろう。
しかし、それは言葉の通りだった。

Aの指示でルーク・ハントが彼の手をひねりあげるとその手首には

「ミサンガ…?」

貴「はい。僕の髪で出来たもの…ですがね。」

そう。その手にはAの茶色の髪で作られたミサンガがついていた。
しかしそれだけではなかった。

貴「僕の髪を煎じて飲んだお茶は美味しかったですか?」

ポ「!!!!!!」

貴「僕見ちゃったんですよ。昨日僕達が飲むお茶にも入れてましたよね?やめて下さいよ。気持ち悪いんで」クスクス

なんとこの生徒はAの髪の毛と共にお茶を入れ、飲んでいたのである。

ヴ「……………ちょっと待ちなさい。そのお茶って…。」

貴「はい、昨日この人が入れたお茶ですよ?」

ヴ「………最悪!!!!!!アタシ飲んだのよ!?その時に言いなさいよ!!!!」

貴「犯人がいるのに言えませんよ。面白かったですし。」

その時ヴィルは思い出した。Aはあの時お茶は一切飲まずに下を向いて震えていたと。

ヴ「あんたまさか!!あの時笑ってたのね!?」

ヴィルは十分に理解していたはずだった。この後輩がそんなことで怯えるわけが無い。
見た目からは想像できないような性格の悪さを持っているのだから。

ヴ「はぁ…もう嫌…。で…?アンタは何でこんなことしたのよ…。」

ポ「僕はただ…ルナツェリア君みたいになりたかっただけ!ルナツェリア君が1番綺麗なんだ!!彼こそが本当の美を持っている!!そうだ!僕は悪くない!!!」

こいつは何を言っているんだ?

ポムフィオーレ寮生全員がそう思っただろう。



貴「……きっしょ♡」

ポ「何で…なんでそんなこと言うんだよぉぉぉぉ!!!!!!」


その後そのポムフィオーレ寮生は退学となった。Aの髪の毛は2日後には元に戻っていた。
A本人は髪を切られたことはどうでもよかったが知人に会う度にどうしたんだ!と聞かれイライラしていたらしい。


ヴ「やだ…。髪が凄く綺麗になってるじゃない…。」

髪入りのお茶も悪くないかもしれない。
ヴィルは密かにそう思った。

お相手は先生→←髪切り騒動2



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(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年9月13日 18時) (レス) @page18 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 面白すぎてめちゃくちゃわらいました!笑更新楽しみにしてます! (2021年6月30日 5時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
夜涙(プロフ) - 碧生さん» ひぇ…ありがとうございます……!!頑張ってみます! (2021年5月18日 21時) (レス) id: 1eeb94c23b (このIDを非表示/違反報告)
碧生(プロフ) - リクエストで、「夢主の性格が反対になったら?」をお願いしたいです…!主様のペースで更新頑張ってください! (2021年5月16日 13時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
碧生(プロフ) - いや夢主wwやばいw腹筋崩壊したww神作品をありがとうございます(涙) (2021年5月16日 13時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜涙 | 作成日時:2020年9月24日 22時

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