私の口は喋らなくていい事を喋るのが上手らしい*4部【名探偵コナン/トリップ】

151話 ページ22

案内通りに廊下を進みサーバールームの鍵穴にピッキング専用の鍵を差し込み鍵を開けた

なんかね、これね、使ったらね、ゴンッッて叩くだけで開くんだって、怖いね


ギィ、と古い扉のような音を立て扉が開く

恐る恐る中へ入ると中は当たり前だがパソコンと机と椅子が所狭しと並んでいた

学校のパソコンルームを思い出すねえ…


部屋の鍵を閉めてとりあえず一番手前にあるパソコンの電源をつけた

ロゴは違うが恐らくwindowsのパソコンと同じ起動映像が流れ暫くしてからログイン画面へと切り替わった

…いやパスワードとか知らないし、何ならIDも知らないんですけど

ベルモットさんに頼ろうかとインカムに手を伸ばした時先程、案内された後言われた言葉を思い出した

「…頼るな、自力で行けって言われてたんだった…」

くそ…ていうかこれ目覚まし代ゆうに超えてるだろ…くそ…ブラック組織め…降谷さんたすけてー！！！セクハラしたいですー！！落ち着かせてー！！ばぶばぶ！！！

…ってそんな馬鹿なことをしている場合ではない

とりあえず指紋認証し、開いたままであったスマホを取り出してメモアプリを開く

メモしてますように…！

人差し指でスクロールしながら目で文字を追う
メモの量馬鹿多いんですけどメモ魔なのかなあの幹部さん

「…お？」

とあるメモの題名で目が止まった

【PC ID PW】

私の解釈が間違っていなければこれはパソコンのIDとパスワードなのではないだろうか〜

とりあえずタップして開く

「おっしゃビンゴ」

そこにはIDと明記された後に文字の羅列と
下の段にパスワードと明記された後に英数字が混ざった文字が羅列してあった

それをパソコンに打つとログイン画面が進み画面が開いた

…私潜入向いてるね？？やばいね？？？ブラック組織に勧誘されちゃうなーー

…それは嫌だな


なんて考えながら画面左上にあるファイルアイコンをダブルクリックしてページを開くと
鞄の中からコードとタブレット端末を取り出した

「さて…違法行為を始めましょうかね」

…言った後に気付いたんだけどそういえば私今日もちゃんと降谷さんの家の鍵を持ってきてるから…

…あっ(察し)
け、警察の前で堂々と窃盗したようなもんじゃねえかやばい

めっちゃ今更！めっちゃ今更！！！全部聞かれてたらやばい！！とっても！！

…いやでもそんな常に聞いてるほど暇じゃないだろれーーーたんも(多分)

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