No.17 ページ19
(監督生side)
「その噂だが、見事に不審者の出現時期と重なる
何が言いたいか分かるな、仔犬」
「……はい」
クルーウェル先生に頷きを返す
グリムがいまいち分かってなさそうなので、私は話を整理する事にした
「学園に誰か部外者が紛れ込んでいて……分かっているのは
…それも偽名っぽいけど
「ドッペルゲンガーの噂と照らし合わせると、恐らく
＿＿＿誰かに擬態する能力…と思われる」
先生がネモに逃げられたのはネモが学園の生徒に化けたから
そしてヴィル先輩達が会って話をしたのは、ジェイド先輩に化けた…ネモ
「君たちにはその不審者……即ちネモについて調査してもらおうと思います」
学園長が顔の前で手を組んでそう告げた
ネモの調査って、でも……
「うーん、そのネモって奴が学園の生徒に化けるってんなら、どうやって見つければいいんだゾ？」
腕の中でグリムが唸った
私はその疑問にうんうんと頷く
だって
本物か
「それを君たちに考えて欲しいんですよ〜！」
学園長が投げやりに言った。殴りたい
ていうかお前が調査しろや
「ご安心ください。何も二人で調べさせようなんて言いませんから」
「僕達も手伝いましょう。何か儲け話に繋がるかもしれな…ゲフンゲフン」
「ダダ漏れですよアズール」
相変わらずなオクタヴィネルに呆れながら「ありがとうございます…」と小さく頭を下げる
「アタシも暫く休みが取れそうだし、手を貸してあげるわ
…なんだか嫌な予感もするし」
ヴィル先輩の協力も手にし、心強いメンツに少し安心した
「でもやっぱり手強い相手ですよね……誰に化けてるかなんて分かりっこないし…」
ウーンと唸る
なんかネモだって分かる目印とかあればいいんだけど…
「…ここは一か八か、奇襲作戦なんてどうだ？」
「奇襲、ですか…？」
クルーウェル先生が軽く手を挙げて提案する
意図が読めず私は続きを促した
「偽物には偽物をぶつけてみるのはどうか、という事だ
……ほら、ちょうどここに適役がいるじゃないか」
「え？」
先生の意味深な視線の先
そこには
「は？オレ？」
「…なるほど」
ウツボの双子がいた
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くらげ - コメント失礼します！2シリーズ続いて読みました。なんか伏線とか伏線回収とか綺麗すぎて五芳星とか厄災とかもうほんとにすごかったです！次回作が作られたら速攻で見ます！これからも頑張ってください！！ (12月3日 10時) (
レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
サカ - 初コメ失礼します！全部一気読みしてしまいました。すごく素敵な物語だと思います!!!!今まで読んだ中で1番好きです (2023年1月22日 22時) (レス) @page50 id: 0270587d36 (このIDを非表示/違反報告)
やぎ - 初コメ失礼します！！この前の小説も今回もとても素敵なお話でした！初めて夢小説で泣きました(T ^ T)これからも更新頑張ってください！ (2022年9月25日 12時) (レス) @page50 id: c3ead30411 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 初コメ失礼します！！！！！とりあえず神作をありがとうございます:( ;´ཫ`;):シリーズ一気読みして何度泣いたことか…感動やばいですコレ…こんなに泣いたのは久しぶりですwこれからも投稿頑張ってください！応援してます！ (2021年11月12日 13時) (レス) @page50 id: d86b6fe909 (このIDを非表示/違反報告)
次亜鉛素酸 - 一気読みを今更させていただきました。伏線やら何やらもう神ですね(語彙力)もうコメントをご覧になっていないと思いますが、素晴らしい作品をありがとうございました。 (2021年10月26日 1時) (レス) @page50 id: 1c5b1c4456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2020年12月25日 18時
