第306夜 ページ23
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(ハリーside)
僕の尋問が無事に終わると、騎士団は今度は別の問題に取り掛かることになった
「やっぱり同じタイミングで行くべきよ」
「だがもし暴走したらどうする？汽車に乗ってる生徒の何人が怪我をするやら」
「直前に聖水を投与すれば大丈夫よ。投与後の容態は比較的落ち着いてるって、ここにいる間で分かったじゃない」
フレッドが階下に垂らすのは悪戯道具「伸び耳」
魔法の糸を伝って聞こえる大人達の会話に、騎士団の子供達全員で聞き耳を立てた(Aを除く)
「タイミングをずらしてホグワーツに送るとしても、誰がそれをやると言うんだ？」
「手が空いてる人は少ないし、逆に目立つかもしれないしね」
「そもそもずっと本拠地に居て貰えばいいんじゃない？」
議題はAの身柄について
刻一刻と近付く新学期に向けて彼の処遇をどうするか、大人一同で話し合っていた
かれこれ一時間は会議が続いている
ロンなんかは集中力が途切れかけていた
「いや、Aはホグワーツにいる方が色々と都合がいい」
その時、聞こえて来た内容に僕達はピンと背筋を正した
「リーマス、どうしてそう思うの？」
「理由は2つある。1つ目はホグワーツの方が衛生的にいいという点」
「……そうね、ここにいる限りAはずっと汚部屋生活でしょうし」
「…チッ」
聞こえてきた舌打ちに何とも言えない空気が漂う。子供達にも大人達の間にも
結局、騎士団に来てからAと接触することは一度もなかった
一切見かけてないし気配すら感じられないから、僕としてはAの存在自体疑っている
双子たちの努力虚しく、シリウスとAの関係が修復されることはなかった
「2つ目は"人"だ」
「人？」
「そう。人間関係だ」
考え事をしていた思考が戻ってくる
ハーマイオニーの腕の中でクルックシャンクスがつまらなさそうに欠伸をした
「思うに、Aは絆の深い人間が近くにいると理性を取り戻す傾向にある
ほら、キングズリーもマッドアイも見ただろう？
Aを移送する日、私たちでは手の付けられなかった彼がセドリックが来たことで落ち着きを取り戻したのを」
「あぁ、確かに」
「一理あるな」
隣で小さく「ん"んっ…」と咳払いする声
視線を寄越すとセドリックが照れた様に頬を赤らめていた
それをジニーが複雑そうに眺めるのであった
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雪乃 - 面白すぎて一気に読んでしまいました…！！話の展開にとてもワクワクしてます！！更新応援してます！ (2021年12月17日 0時) (
レス) id: c79f44231f (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - アロンさん» ありがとうございます…(T_T) 更新頑張ります！！ (2021年12月15日 4時) (レス) id: c7287fd7d7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - 卵のたまごさん» ありがとおぉおおおぉおお！！！！ (2021年12月15日 4時) (レス) id: c7287fd7d7 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
卵のたまご(プロフ) - 好きだぁぁぁぁぁぁぁ…！！！ (2021年12月7日 22時) (レス) id: d5144cc3f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年9月12日 16時
