第34夜 ページ36
ある日気分転換に大広間に行くと、何だか主にグリフィンドールの席が嫌な雰囲気に包まれていた
逆にスリザリンはどこかニヤニヤしてるような…
首を傾げていると、寮の得点を記録している大きな砂時計が目に入った
この間よりグリフィンドールの点数が150点近く減ってるような気がするけど…罰則でも食らったかな
その分、授業をサボりまくっている僕は引かれる点数もないので先生達も悔しそうである
『おはよう、皆
そんなに落ち込んで、どうしたんだい？』
「A…」
暗い顔をしていたハリー達に声を掛けると、「実は…」と事の事情を聞いた
『へぇ、夜ベッドを抜け出して学校を歩き回ったんだ
せっかくなら誘ってくれれば良かったのに〜
僕も眠れない時よく抜け出して散歩してるんだぁ』
あはは、と笑う僕にハリー達が驚いたように口をあんぐりさせた
『そっか、それで150点減点されてるんだね
先生も厳しいね』
「150点なんて…もう挽回なんて無理よ…」
ハーマイオニーが俯いたまま呟くので『ふーん…』とだけ返した
『それで、他に罰則はあるの？』
「うん…、今夜11時に玄関ホールに集合だって、マクゴナガル先生が…」
『玄関ホール？』
なんでまた、そんな時間にそんな所へ？
草取りでもするのかな？ 夜に？
「きっと森に行くんだ…！あそこは色んなものがいる、狼男だとか、そんなやつが…！」
しかしロンが怯え頭を抱えながら半泣きで言った言葉に、僕はバッと顔を上げた
『禁じられた森に行くの！？
ちょうど僕も行こうと思ってたんだ〜！』
禁じられた森には近々抜け出して行こうと思っていたけど、やっぱり引率がいた方が分かりやすいよねと考えていたところだった
こんなに都合のいい巡り合わせがあるなんて！
と僕は顔を綻ばせた
『今夜11時だね、分かった！』
唖然とする一同を置き去りにして僕は踵を返して去る
それをジッと誰かが影から見つめていた
．
夜寝転がっていたベッドからガバッと起き上がり、靴を履く
歩いて玄関ホールまで行くのは面倒なので、窓から飛び降りようと思い鍵を開けると、こんな時間に似つかわしくないコンコンというノック音が響いた
僕はやっぱり来たかと思いながら『どうぞ』と応える
「こんな時間に何処に行くつもりかな、ヘルエレガル」
『先生こそ、こんな時間に何の用です？』
そう言って僕はスネイプ先生に微笑んだ
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一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます！！！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったｯ！！もう最高です！主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです！ あと「作者様って本派の人だｯ！」ってことに気づいてとても嬉しかったです！これからゆっくりではありますが一気読みしてきます！！ (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね！もう、全部一気読みしてしまいました！ (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年1月24日 23時
