君に届け【ころん】

2話 ページ4

ころん「大丈夫か？女子は応援でもしてろよ(笑)」
そんなに言うなら応援してやる。多分それが私と吹奏楽部の出会いだと思う。
『きめた。吹奏楽部にはいるっ！』
私はみくるに宣言した。それからはバスケなんかほっといて吹奏楽部の部室に向かった。

−第一音楽室−
部長「体験入部の子かな？はじめまして！」
ふわふわした小さな先輩がでてきた。
『はじめまして1年5組のAAです！」
みくる「同じクラスの田中みくるです！」
あいさつすると先輩は笑顔で迎えてくれた。
部長「部長で3年の篠原 桜です。よろしくね！」
部長の髪の毛がふわって揺れた。私とは違ってかわいいな()

部長に連れられて私達は楽器をみて回る事にした。まずはパーカッション。
部長「私が担当してる楽器でドラムとかグロッケンとかはわかるかな？そういうのとか打楽器と呼ばれてるやつを演奏します！」
部長じゃない先輩がドラムをたたいてくれた。かっこよすぎて(*´艸｀*)

その次はユーフォニアムとチューバ。
部長「チューバは最近新しい楽器を買って、女子でも吹けるようになってるよ！おっきいけどチューバないと演奏盛り上がらないねー。ユーフォニアムは結構メロディーあったりするからオススメ！最近映画にもあったよねー」

部屋を移動して学習室へ。
部長「金管の皆さんです！トランペットとかはしってるかな？他にもいろいろあってねー。目立つ所が多いから人気です！楽器は金管の中で合ってるのを顧問が選んでくれます！希望したら大体なれる…かな？みくるちゃんは口の形とか金管向きかもね(*´∀｀)」

そして次の教室。
部長「木管たちでーす！クラリネットとかは木ってわかるけどフルートとかサックスは木じゃないよねー。メロディーを担当する高音が多いです！指のキィーが多いのが特徴〜。毎年人気なのが木管(笑)Aちゃんは木管合ってると思うよ！」

私はフルートを見た瞬間に運命を感じた。
私にはフルートしかないと強く思った。高音で鳥のさえずるような音。その音に胸が高鳴った。

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