無関心な女子生徒は御曹司に迫られる ②【御影玲王】【ブルーロック】 (ページ5)

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時が過ぎるのは早いもの。

私は私服に着替えて、駅まで行く。
日差しは苦手なので、キャスケットを深く被って遮断する。

来た電車に乗り込み、さっと周りを見渡す。
すると見覚えのある髪型の子が座っているのが見えた。

「わぁ、Aちゃん、誰だかわかんなかった！大人っぽいね！」

小声で私にそういうともり。
私は化粧もしているし、タイト調のロングスカートを履いているからそう見えるのだろう。

＿さすがに学校に行くでもなく出かけるのにすっぴんはな…。

私の服装とは正反対のふんわりしたパステルカラーの服を着ている。

「今日どこ行くか、知ってる？」
私はともりの隣の椅子が空いてたのでそこに座りながら彼女に聞く。

「私も着いてからのお楽しみって言われちゃって」

ともりも私と同じことを言われたのか。

＿何を企んでいるのやら。

私はそう思いながら軽くため息を零す。

「AちゃんAちゃん、駅ってどの辺で降りるんだっけ？」

「確か〇〇駅」

「ちょっと遠いんだね〜」

確かに、学校の最寄りからはだいぶ遠い駅だ。
あそこ、何か周辺に遊べるようなレジャー施設なんてあっただろうか？

私は少し疑問に思いながら、電車に揺られる。

「あ、いたいた！先輩こっち！」

電車のドアが開くと、あやの声が聞こえた。
ふと声のした方を見ると、綾海先輩の手を引っ張りながらこちらに大きく手を振るあやが見えた。

「明倉、ここ公共の場だよ…」
手を引っ張られながら、軽くあやに注意する先輩。

人は少ないとはいえど、いないわけじゃない。
あやはしまったと言わんばかりにハッとする。

「てか、やっぱり化粧すると変わるね〜。めっちゃ可愛い！」
「俺も誰だかわかんなかったよ」

「どうも。それであや、今日何しに行くの？」

私は二人の言葉を軽く流す。
当日のお楽しみ、と言っていたから聞かせてもらえるだろう、と思い私は聞く。

だがあやは、ふふん♪とご機嫌に鼻を鳴らして
「まだ！とある場所についてからのお楽しみ！」と言う。

「…そう」

不安しかないのだが、大丈夫なのだろうか…